街を歩いているときに、突然、見知らぬ人に話しかけられた――。思わずビックリしてしまうシチュエーションである。
漫画家の東裏友希さんが先日体験したのは、まさにそんな出来事。幼い娘さんと歩いていたら、おばあさんに大ボリュームで声をかけられて......。
2025年5月13日、東裏友希さんが自身のXアカウント(@yukihigashiura)に投稿したのは、一部始終を描いた漫画。
向かい側から来たおばあさんが、手をつないで歩く東裏さんと娘さんに気づき、声をあげる。
「まーー かいらし~~~子っっっっ」
その声といったら、ギザギザの吹き出しで字も大きい。なかなかの勢いだったことが伺える。
すれ違いざま、突然の褒め言葉。
東裏さんはこの体験を、次のように名付けている。
辻斬りならぬ――「辻褒め」。
そしておばあさんの〝辻褒め〟は、これだけでは終わらなかった。
「相当な手練れだと感じました」
「あたしもこんな孫 ほしかったわーーー」
「あーー今日は いいことありそやわー」
「あたしもこんな孫 ほしかったわーーー」
すれ違い終わったあとも、おばあさんは2人のほうを振り返りながら、ちっちゃな手を振る娘さんのことを、とにかく褒め続ける。
その勢いは東裏さんの「ありがとうございます」はかき消すほどで......。
「一定の距離を保ち大きな声でハキハキと褒めながら颯爽と去って行かれたので相当な手練だと感じました」(東裏さん)
東裏さん自身は、外で子供や動物とすれ違う時は、心の中で愛でていたという。
しかし、おばあさんに〝辻褒め〟されたことが素直に嬉しく、今度は自分も「口にだして言ってみたい」と思うようになったという。
親子と辻褒めおばあさんとの出会いを描いたマンガには、X上で6万件を超える「いいね」(14日夕時点)のほか、こんな反応が寄せられている。
「『辻褒め』ってワードセンスが最高。そのうち辞書に載ってほしい」
「辻褒めという新ワードに魂が震えるのでこういうマダムになりたい」
「コレ目指す」
「かなりの猛者」
「こういう歳の取り方がしたい」