神奈川県在住の50代女性・Hさんはつい先日、スマホを失くしかけた。
友人と一緒に横浜・元町に遊びに行った帰り、トイレの中に置き忘れてきてしまったのだという。
そこで、混雑するトイレに戻り、使った個室の中を確認したのだが......。
<Hさんからのおたより>
つい先日の事です。横浜市内に住んでいる私はバラフェアーが開催されていると聞き、友人たちと一緒に久し振りにお洒落な街・元町へ出掛けました
お散歩しながらお花の写真をパチリ、三人で記念撮影をパチリ。お昼はイタリアンレストランで素敵なランチを頂き、楽しいお喋りも盛り上がり、日頃のストレスを発散出来ました。
それからまた少しお茶をして、楽しい時間を過ごし、帰りの電車に乗る前に駅でおトイレに行こうと並んでいたのですが......。
行列の合間を縫い、個室の前へ
たまたま母の日ということもあって賑わっていて、とても並び、やっと順番が来て手に持っていたスマホを棚の上に何気なくのせ、用を足しました。
友人達を待たせているのであわただしく出て、別方面の友人たちと別れたところで、スマホが無いことに気づきました。
とても焦って、「スマホを忘れましたので、すみません!」と叫ながらトイレに並んでいる方々の合間を抜いて先ほど使用した個室の前に行き、中の方に「スマホは有りませんか?」と尋ねると、「有りませんよ」と出て来てくださり、中を見せてくれました。
「すみません、ありがとうございました」とお礼を伝えて、もう一度バックの中やポケットの中を探すも見当たりません。そこで改札口事務所に行き、駅員さんに確認することにしました。
すると、待ち受け画面は何か尋ねられ、答えるとすぐに裏から私のスマホを持ってきてくださったのです!
「本当に助かりました。ありがとうございました」とお礼を言って、ほっとしてまた階段をのぼり、乗り場まで歩いていましたら、今度は年配の女性に声を掛けられました。
なんと、その方がスマホを駅員さんに届けて下さったそうです。

びっくりして、感謝しきりで何度もお礼し、「日本は何で素敵な国なのでしょうか!」と言いました。そして「何故私の事が分かりましたか?」と聞くと、水玉のブルーのパンツと黒のシャツが目立っていて覚えていてくださったのだと分かりました。
あの方が見つけて駅事務所に届けて下さらなければ、もう無くなっていたと思います。本当に助かり、感謝していします。
もう2度とお会いすることもないかと思うのに、「お気を付けてお帰り下さいませ!」と言うことくらいしかできませんでした。ありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
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