「鳶に油揚げをさらわれる」は、大切なものを横から奪われることのたとえであるが......現実のトビはもっといいものもかっさらっていくようだ。

広島県在住のXユーザー・もみじ卍ゅう(@momiji_man_10)さんが2025年6月8日に投稿したのは、大空を舞う一羽のトビの写真。

大きく翼を広げるその姿は様になっていて、なんともカッコいい一枚だ。

そして、もみじ卍ゅうさんが注目したのは、その足元。何かを掴んでいるらしい。

「マ...、マダイ...!?」

Jタウンネット記者は9日、驚きのあまりそう呟いたもみじ卍ゅうさんに詳しい話を聞いた。

「自分より良いもの食べてます...」

コロナ禍の4年ほど前から趣味でカメラを始めたというもみじ卍ゅうさん。野鳥をメインに風景やスナップを撮影しているほか、カメラについての話題をYouTube動画やnoteの記事にして発信しているという。

話題の写真を撮影した8日は、夏ごろに日本に飛来し、海岸や河川敷に営巣する渡り鳥「コアジサシ」を撮影するために兵庫県神戸市を訪れていた。

「コアジサシの群れがいきなり騒がしくなり飛び回り始めたので、上空をよく見たらこのトビが飛んでいました。おそらく襲われるかと思い警戒していたのかと思います」(もみじ卍ゅうさん)

しかし、トビはコアジサシたちにちょっかいを出すことも無く、一直線に飛び去っていったそうだ。

さすが瀬戸内 トンビが攫った〝贅沢品〟に8.6万人驚がく「縁...の画像はこちら >>

その後、もみじ卍ゅうさんが一緒に撮影していたカメラ仲間と一緒に撮影データを確認したところ、トビがマダイらしき魚を掴んでいたことが発覚。

「『嘘でしょ!?』と、目を疑いました」(もみじ卍ゅうさん)

予想外の大物をハントしていたトビの姿に、X上では8万4000件以上のいいね(10日昼時点)のほか、こんな声が寄せられている。

「これ縁起良すぎるだろ...」
「今日の食卓は贅沢ですねw」
「自分より良いもの食べてます...」
「何かお祝い事があるのかな」
「案外、美食家なのかもしれません(笑)」

神戸市が面する瀬戸内海は、マダイがおいしいことで有名。そんな場所に住むトビはかなり舌が肥えているのかもしれない。

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