水族館でトイレの個室に入ろうとしたら、先客がいた――。
思わずギョッとする体験談が、X上で注目を浴びた。
神奈川県横浜市のコンセプトカフェ「不良メイド喫茶・Bar黒月 横浜本店」所属キャストのましろ(@Msr_kurotsuki)さんが2025年6月24日に投稿した、そのトイレの個室の写真。
便座の下に、かなり大きな何かが鎮座している。
その正体について、ましろさんはこう呟いている。
「水族館行ったんだけど、トイレ入ろうと思ったらバリでかいカメいて腰抜かした」
か、カメ!? 水族館とはいえ、どうしてトイレに!?
衝撃的な光景には、X上で37万件以上のいいね(1日昼時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「なぜそこに」
「これは腰抜かすわ」
「トイレのカメ様」
「これがデバガメってやつか」
「トイレの中にまで展示があるなんて、意識高すぎる水族館です」
Jタウンネット記者は25日、当時の状況についてましろさんに話を聞いた。
「腰抜かしました」
ましろさんがカメと遭遇したのは23日の午後4時ごろ。八景島シーパラダイスの「ふれあいラグーン」エリア内のトイレでのことだ。
見たいショーが始まる前に用を足そうとトイレに向かったましろさん。すると、個室の中に大きなカメがいた。
「ふれあいラグーンの動物は比較的にお客さんと動物の距離が近い場所にいるのはわかっていたのですが、まさかここにいるとは思わなくて腰抜かしました」(ましろさん)
記者は27日、何故トイレにカメがいたのか、八景島シーパラダイスにも話を聞いた。
取材に応じた同施設のスタッフによると、トイレの中に入っていたのはケヅメリクガメの男の子、「カイ」くんだ。
「種の垣根を超えた心のオープンアクアリウム」をテーマとした「ふれあいラグーン」では、来場者にケヅメリクガメの魅力を五感全体で感じてもらうため、屋外・屋内を問わず館内で自由に過ごしてもらうという展示手法を採用している。
その内の1匹であるカイくんは、隙間や狭いところを好む性格。
「スタッフの隙をついて...」
「その都度スタッフが別のエリアに移動するなどの対応を施しておりましたが、この日はスタッフの隙をついて入ってしまったと考えております」(八景島シーパラダイス・スタッフ)
ましろさんによると、当時、トイレ前では男性飼育員と他の来館者が話していたという。かいくんはその間にのしのしと入っていったのかもしれない......。
かいくんの自由すぎる行動がX上で大きな注目を浴びたことについて、同スタッフは「この度はお客さまを驚かせてしまい申し訳ございません」と謝罪し、こう続けた。
「お客さまにケヅメリクガメを五感全体で感じていただく展示を継続しながらも、お客さまも生きものも安心して楽しむことのできる施設を目指し、より一層の努力と工夫を講じながら、対策してまいります」(八景島シーパラダイス・スタッフ)
なお、「ふれあいラグーン」では、専用のごはんを手に来場者自身でケヅメリクガメを探し、見つけた場所でエサやり体験ができる「ケヅメリクガメのごはん」(エサ1カップ:500円)というプログラムも実施している。
シーパラに遊びに行った際には、読者の皆さんも「ふれあいラグーン」でケヅメリクガメを探してみては?
カイくんのように、「まさか!」という場所に潜んでいる子もいるかもしれない。