7月に入ったばかりだが、連日のように猛暑、という地域も多いだろう。この過酷な暑さが、これから数か月続くのかと思うと、先が思いやられる今日このごろだ。
そんな中X上に投稿された写真が、大きな注目を集めた。
朝の通学の様子だろうか。ランドセルを背負った小学生の男の子が歩いていく後ろ姿だ。
かぶっているのは......なんと、「笠」ではないか!
「笠」といえば、お遍路さんや笠地蔵、それに時代劇を思い出すかもしれない。旅の道中や農作業などで、強い陽射しや雨雪を避けるために用いられてきた伝統的なかぶりものだ。
投稿者は、「エビふらい」(@03021113)さん。「次男これで学校行くって言ってるんだけど、信じて購入していいものか、、」という自身の6月28日の呟きを引用する形で投稿した「有言実行」の報告ポストだ。
これには12万を超える「いいね」(7月4日昼時点)のほか、こんな声も寄せられている。
「笠をかぶって通学とは渋カッコいい」
「日傘よりこれいいな」
「笠は日傘と違って両手も空くし、帽子より風が入って涼しいので本気で小中学校に導入すべきだと思う」
「何がいいって、影が広くて頭と傘の間に風が通ることや、めちゃくちゃ軽いしな」
「不思議とランドセルに合ってて」
「笠地蔵(かさじぞう)じゃなくて、笠児童(かさじどう)」
「道行く人が手を合わせてくれるかもです」
X上は、絶賛する人が尽きない。笠を買うきっかけは? 学校での反応はどうだったのか? Jタウンネット記者は、投稿者「エビふらい」さんに詳しい話を聞いてみた。
先生のコメントは?
エビふらいさんは長野県在住で、10歳と8歳の男の子2人の育児真っ最中。笠をかぶった次男くんは、8歳だ。
「登下校が暑くて、クラスの子の日傘にいれてもらったりしていたので、日傘ほしいと言っていたのですが、こういうのもあるよと(笠の)写真を見せたら欲しがりました」(「エビふらい」さん)
とはいえ、本当に笠をかぶって登校すると次男くんが言い出した時には、「えー? 本当に?」と思ったというエビふらいさん。
しかし、実際に笠をかぶって玄関で靴を履いている姿はとても可愛く、思わず庭まで追いかけて写真を撮ったそうだ。
「後ろ姿がきのこみたいでとても可愛かったです!」(「エビふらい」さん)
使い心地は、上々だったらしい。
その日、帰宅してきた次男くんに、先生の反応や、友達の反応、快適さなど聞いてみたところ、こう答えたという。
「頭が涼しくて、日陰になるしよかった!」
お友達には「それ被ってきていいの?」と言われたそうだが、先生は「え、ダメなところ全然ないじゃん!どこで買ったの!?」と興味津々の様子だったそうだ。
次男くんの通う小学校では普段、3年生までは指定ヘルメットの着用義務があるが、夏場は暑いので自由な帽子で良いらしい。
日傘もいいが、笠は両手が自由に使える分、他に荷物も持てるから便利だし、安全だ。
バックパックに笠、酷暑の夏の必須アイテムかもしれない。外で働く大人も、見習ってみては?