「そういえば今日全てを捨てられるゴミ箱見つけた」
そんな呟きと共に投稿された写真が、X上で注目されている。
Xユーザーのouter.(@outer_128)さんが2025年7月8日に投稿したのは、横に並んだ2つの穴の写真。
左の方は漏斗のようにすり鉢状になっていて、「飲み残し」という文字が添えられている。文字通り、飲み切れなかったドリンクなどを流し込むためのものだろう。
一方、右の穴に添えられている文字は、「全て」。
「全て」。文字通りに受け取るならば、ここには何でも捨てていいことになる。燃えるゴミも、プラスチックも、あの日の後悔や、もう会うことのないあの子への気持ちも......。
Jタウンネット記者は9日、この「全てを捨てられるゴミ箱」について、outer.さんに話を聞いた。
捨てたいものは何ですか?
outer.さんが話題のゴミ箱を見つけたのは8日のお昼ごろのこと。
その日、鳥栖プレミアムアウトレット(佐賀県鳥栖市)を訪れていたというouter.さん。
同施設内にあるカフェチェーン「ゴンチャ」でドリンクを飲んでいたところ見かけたのが、「全て」を捨てられるゴミ箱だった。
「『全て』なら本当になんでも捨てていいのかと思いとても面白かったです。面倒な人間関係とか捨てたかったです」(outer.さん)
ただ、流石に店の商品以外のゴミを捨てるのは憚られたため、飲み物の容器を捨てるに留めたという。
いろんな妄想が膨らむ「万能ゴミ箱」に、X上では12万5000件以上のいいね(9日夜時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「忘れたい事をさ、捨てたい」
「真っ黒なのが説得力を増している」
「ちっぽけなプライドでも持っていくか」
「いらなくなった人間関係とか今度持っていこうかなと思う」
また、星新一の短編SF小説「おーい でてこーい」を連想するユーザーもいた。
ある日突然現れた「底の無い穴」。何を入れてもけして埋まることがないのをいいことに、人々はあらゆるものをその「穴」に捨てるようになったが......という物語だ。
こうした反響に対し、outer.さんは
「僕も以前読んだことがあったので『確かに! それっぽい!』という気持ちになりました!」
とコメントしている。
どんなお話なのだろうと気になった人は、手に取ってみて。