「天空から眺める夏の絶景」

そんな呟きと共に投稿された1枚がX上で注目を浴びている。

2025年7月4日、ピアニストで写真家のKanata(@asagi_photo0921)さんが投稿したのは、石の鳥居と、その向こうに広がる街と海の風景。

鳥居はかなり高い場所にあるらしい。遠くに広がる町並みが、とても小さい。

なんとも解放感に溢れるこの1枚には、X上で1万9000件以上のいいね(10日夕時点)のほか、こんな声が寄せられている。

「神様の視界ですね」
「いつか行ってみたいです」
「夏がくるぞ~!って感じがいいよね」

10日、Jタウンネット記者の取材に応じたKanataさんによると、この鳥居は香川県観音寺市にある高屋神社の本宮の鳥居。

観音寺市公式サイトによると、この鳥居は標高404メートルの稲積山の頂上にあり、観音寺市街地と瀬戸内海が一望できる「天空の鳥居」として知られている。

思いもよらぬ困難を乗り越えて...

Kanataさんが現地を訪れたのは、2024年7月29日の午前11時ごろだった。

高屋神社までは土日祝日はシャトルバス、平日は自動車が使えるのだが、この日は不運にも土砂崩れの影響で車での参拝ができなかったという。

だから、Kanataさんは真夏に徒歩で「天空の鳥居」まで向かうことに。

約1時間の短い登山だったものの、35度という気温がKanataさんの体力を一気に蝕んでいった。

しかし、その甲斐はあった。

「神様の視界」 「いつか行ってみたい」 天空から眺める〝香川...の画像はこちら >>
「快晴なこともあり、青と緑の素晴らしい眺望に感動しました。車で行けないからか周囲に2~3人しかおらず、ゆったりと景色を楽しめました」(Kanataさん)

撮影に当たっては、鳥居越しの風景をより美しく見せるために、どの角度が最適か現場で何度も動き回ってはベストな位置を探したというKanataさん。

試行錯誤の末、最終的には空が少し隠れる構図になったもの、

「緑をアクセントに加えることで、鳥居越しの景色のコントラストがいっそう引き立つと思いました」

と振り返った。

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