漫画のような表情を見せるハシビロコウの写真が、X上で注目を集めている。

ハシビロコウといえば、「動かない鳥」として有名。

その立ち姿も、表情も、いつも凛としていてクールなイメージがあるが......。

「久しぶりに見れた、ハシビロコウのがーん」

2025年7月15日、島根県松江市にある花と鳥のテーマパーク「松江フォーゲルパーク」のX公式アカウントがそんな呟きと共に投稿したのは、真っ白な目で大きく口を開けたハシビロコウ、「フドウ」さんの写真。

なんだか今にも「ガーン!」という効果音が聞こえてきそうだ。こんな顔、できるんだ!? っていうか、一体、何があったの......?

Jタウンネット記者は16日、松江フォーゲルパークに詳しい話を聞いた。

不動のイケメンハシビロコウに、何があった?

フドウさんは、そのカッコよさから写真集まで発売されたほどの、イケメンハシビロコウ。松江フォーゲルパークの過去の投稿では、超かっこいい姿もたくさん紹介されている。

そんなフドウさんが、コミカルな「ガーン顔」を披露したのは、15日の午前。

記者の取材に応じた同園営業企画課の山田篤さんによると、「熱帯鳥温室」にある日光浴スペースであくびをしたのだという。

その瞬間を捉えたのが、話題の1枚。白目をむいているように見えたのは、まぶたと眼球の間にある「瞬膜」がちょうど閉じている瞬間だったからなんだとか。

「ちょうどこちら向きであくびをしてくれて、瞬膜がしっかり閉じた状態で、なかなかいい『がーん顔』が撮れたと思います」(山田さん)

よかった。何かショッキングな出来事があったわけじゃ、なかったんだね......!

ガーン顔、撮影には「根気が必要」

〝動かない鳥〟ハシビロコウに一体なにがあったのか? 絵にかい...の画像はこちら >>

ちなみに、フドウさんがあくびをすること自体は1日に何回もあり、あくびとセットで瞬膜も閉じるので、「そこまで珍しい場面ではありません」と山田さん。

「ただあくびはいつするか分かりにくく、瞬膜が閉じているのも一瞬のことなので、はっきりこの瞬間を見よう、写真を撮ろうと思うと根気が必要です」(山田さん)

フドウさんの「ガーン顔」を記録に残そうと思ったら、かなり強い意志が必要らしい。

同園アカウントには「ガーン顔」も複数投稿されているが、どれも根気強く待って撮影したものなのかと思うと、さらに味わい深い。

ハシビロコウのイメージを塗り替えそうなフドウさんのコミカルな表情には、X上で6万8000件以上のいいね(17日昼時点)のほか、こんな声が寄せられている。

「おそろしい子...!」
「これはミームになりそうw」
「これほどまでに見事な『がーーーーん』はマンガでも見たことがないですw」
「口からビームか何か出すとこですか!?」

こうした反響に対し、山田さんは

「この顔は私も好きな顔なので、たくさんの人に見てもらえて嬉しいです」

とコメントしている。

こんなユニークな表情でも注目を集めちゃうなんて、さすがは〝不動のイケメン〟フドウさんだ。

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