「お部屋掃除してるんですけどめちゃくちゃくだらない戯言書道たくさん出てきた」
そんな呟きと共に投稿された、〝書〟が、X上で注目されている。
「我が生涯
いっぺんに
台無し」
漫画「北斗の拳」のラオウが最後に残した名台詞「我が生涯に一片の悔い無し」をもじったであろう言葉。
ほんの数文字変えただけで、まさに〝台無し〟なパロディだが、その文字はやたら美しい。
どうしてこんなキレイな字で、こんな言葉を......。
Jタウンネット記者は23日、投稿者である福井県越前市公認VTuber・紫式部(@echizen_shikibu)さんに話を聞いた。
「無駄に字がきれい」
動画配信の他、片山酒造「かたかた」商品名ラベル筆耕(限定品、現在はSOLD OUT)、白山地区で実施された自家用有償旅客運送実験「お出かけしましょう しらやまGO!」の文字デザインなど、越前市で活躍中の紫式部さん。
日頃から、目に入って気になった言葉や書きたくなるようなかっこいい漢字を書いていて、それを「戯言書道」と呼んで保管しているんだとか。
「牛脂」「のりのりな海苔」「人の金で焼肉を食べたい」――今まで、そんな言葉をたくさん書いてきたという。
注目を集めた「我が生涯いっぺんに台無し」もその内の1枚。約3年前に目に入った文言を紙に書き出したものだという。
「ただいま数年続いている年末大掃除中なのですが、その片付けの際、紙束を発見した中の1枚です。全部でこのようなものが5~60枚は出てきました」(紫式部さん)
とめ、はね、はらいがしっかりとしたキレイな字に見えるが、3年間で進化を遂げた紫式部さん本人としては「下手な字だなぁ」。そこで、17日には3年ぶりに書き直したリメイクバージョンも投稿している。

美しい字で書かれた「戯言」という、シュールなギャップがたまらない書道に、X上では6万8000件以上のいいね(23日夕時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「残念すぎる...w」
「なぜコレを選んだw」
「これはネタTシャツに印刷されても違和感ない」
「文章に対して無駄に字がきれい」
「線がシャキッとしてる感じがほどよく元気さを加えていてよいですね」
こうした反響に対し、紫式部さんは
「平安から筆をとっている身としては、書道が皆さまの話題になったこと、いと嬉しく思います!! いえーーーい越前市さん、見てる~~~!?」
とコメントしている。