「チラシのラフ、自分にしか読めない字で書いてるんだけど、これはない」
そんな呟きと共に投稿された「文字」が、X上で注目を集めている。
2025年7月22日、Xユーザーの「あぢ(z-)そよ風邪」(@AJABON)さんが投稿したのは、紙に書かれた「申し込」という文字......いや、よく見ると「込」がちょっと違う。
もちろん、こんな漢字は実在しないのだが......それでも読める。申し込みって、読めるぞ......!
「あぢ(z-)そよ風邪」(@AJABON)さんの投稿はX上で1385万回以上表示され、21万件以上のいいね(28日夕時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「新しい短縮記号!」
「ちゃんと読めるんだから不思議w」
「『なんか違うところあった?』と素で思いました」
「初見で違和感なく読んでたw」
〝自分にしか読めない字〟な上に、正しい文字ではないのに、多くの人がちゃんと読めたらしい。
Jタウンネット記者は24日、このユニークな「オリジナル文字」について、「あぢ(z-)そよ風邪」さんに話を聞いた。
「日本語リガチャ」と呼んでいこう
「あぢ(z-)そよ風邪」さんは当時、仕事の合間を縫って、大急ぎでチラシデザインのラフを作成していた。
その際、「自分にだけわかればよい」と走り書きした末の産物が「み」が入ったしんにょう(辶)だ。
「込」の「入」を書くタイミングで思わず次の「み」を書いてしまい、「あっ」と思ったものの勢いが止まらず、そのまましんにょうを付けてしまったという。
「脳内に描いたものが薄れる前に書き写そう、業務に支障が出ないようササッと済ませよう、と、とにかく急いでいた記憶ばかりあります」(「あぢ(z-)そよ風邪」さん)
「あぢ(z-)そよ風邪」さんはこれまでにも〝存在しない文字〟をいくつも生み出し、SNS上にもアップしてきたそう。
それでも、「込」と「み」の合体は「これまでにはないパターンだと思いました」。「入」が完全に欠落してしまっているという点について「これはない」と思ったという。
きっと読者の皆さんも、そんな文字を生み出してしまったことがあるだろう。
「あぢ(z-)そよ風邪」さんのポストには、ユーザーたちがうっかり生み出してしまったオリジナル文字の例もいくつか寄せられていた。
「あぢ(z-)そよ風邪」さんはそんな文字たちを見て楽しんだ様子。
「心の中で膝を叩きながら『あるあるw』とウケながら業務を淡々とこなしました。
あとは、ごくわずかながら『日本の文字が変わるかも』的な声や『過去には2つの文字を合わせたくずし字があって』などの情報もいただき、とても興味深いです」(「あぢ(z-)そよ風邪」さん)
そして、おかしな略し方をしてしまったにも関わらず読めてしまう文字について「日本語リガチャ」という呼称を考えたんだとか(編注:リガチャ...Ligature、2文字以上の文字を1文字で表現した文字のこと)。
もし今度文字を合体させてしまったら、「日本語リガチャだ」とSNSに投稿してみては?