お散歩の途中で歩かなくなっちゃった犬を見たことがあるかもしれない。地面に座り込んだり、へばりついたり、一度「歩かない」と決めた犬たちは頑固である。

そしてここにもまた1匹、歩かなくなっちゃった子が。それも、かなりかっこいいポーズで......。

2025年7月23日、「銅像(相当冷たくて気持ち良いのか? 降りるのを拒否されてしまった)」というコメントと共にXに投稿されたのは、まさに銅像よろしく四角い石のブロックの上にお座りする甲斐犬の写真。

どうやら、もう歩きたくないらしい。「顔がもう、降りませんって顔してます」「引っ張っても踏ん張られて暫くこのまま」などと、投稿者はこのときの様子をつぶやく。「降りないのよ~ 引っ張っても踏ん張る」状態だったようだ。

連日の猛暑で、外が嫌になってしまったのだろうか? 座っている面はピカピカツルツルで、見るからにヒンヤリしていそうだし......。

@osara3osara3さんが投稿した〝お散歩拒否〟写真には、9500件超える「いいね」(7月28日時点)のほか、こんな声も寄せられている。

「よーく見ないと銅像にしか見えない」
「珍しい。銅像にハーネス付いてる」
「こま犬くん?」
「おちり気持ちいい」
「凛々しいですね~」
「お利口さん さすが 座るとこさえ心得て座る」

飼い主にはきわめて忠実なはずの甲斐犬が、拒否って、座り込んでしまうとは......。その時の状況について、投稿者「甲斐犬甲武」さんに詳しい話を聞いてみた。

甲斐犬は日本一格好良い犬

投稿者・osara3osara3さんによると愛犬の名前は「甲武(かぶ)」。

20年3月、前橋市天久房犬舎で生まれた甲斐犬の女の子だ。

25年7月24日、とても涼しい朝5時50分、信州上田(長野県)で銅像化してしまったという。

「あれ? どうした? なぜ動かない!」と驚いたが、甲武ちゃんが座っている石を触って、気づいた。

「冷たいから座って居たいのね? 納得!」(飼い主)

甲武ちゃんは、黒虎毛で熱を吸収しやすく、暑さは苦手だという。

暮らしている信州上田の夏は、盆地で余り雨も降らず、日中は暑い。一方、朝と晩は寒いくらい涼しいので、甲武ちゃんが外出するのはその時間だけ。

それでもより冷たく、ひんやりした石の上は、とても心地よい場所だったのかもしれない。

ところで甲斐犬は、古くから山梨県の山間部で猟犬として飼われ、イノシシやシカなどの狩猟に使われてきたという。希少な犬種だが、現在は番犬や伴侶犬としても飼われている。長時間の散歩など、かなりの運動量が必須らしい。

飼い主の@osara3osara3さんは、そんな甲斐犬の魅力についてこう語った。

「白目が見えて、人間のような目の動きが可愛いです。
虎毛が素晴らしい、日本一格好良い犬‼️です」(@osara3osara3さん)
世界一カッコイイ〝お散歩拒否〟激写される 凛々しい姿に900...の画像はこちら >>
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