土用の丑の日が近づいてくると、スーパーや百貨店、店頭の広告でも「うなぎ」を多く見かける。
見かけると食べたくなってしまうのが、うなぎだが......高いし、ニホンウナギは絶滅危惧種にも指定されているし、と2025年7月19日の「一の丑」にはうなぎを食べなかった人もいるかもしれない。
でもやっぱり、あの味が恋しい――そんな人にぴったりな商品がある。
スギヨ(本社石川県七尾市)が販売している〝うなぎ風かまぼこ〟の「うな蒲ちゃん」だ。
同社のウェブサイトによれば、見た目や味だけではなく脂のとろっとした食感や少しざらついた小骨のような食感までこだわっているそう。
見た目はかなりうなぎだ。世界で初めてカニカマを開発した会社としても知られるスギヨの〝うなぎ〟となるとかなり期待大だが、果たしてこれで〝うなぎ欲〟を満たすことができるのか。
2025年7月に開催された「ネタマッチ合同記者発表会」で商品をもらったので、実際に食べてみた。
ビジュと香りはかなりウナギ
うな蒲ちゃんは、うなぎの稚魚の確保困難や漁獲量の減少、価格高騰が深刻化する中で「食文化を絶やしてはならない」という使命感の下、同社が2010年から開発に着手し、16年に本格販売を開始した商品。
従来の「代替食品」という概念を超えた、「本物以上の理想形」を追求しているというが、果たして......?
500ワットの電子レンジで、1分20秒ほど温めて、ご飯に乗せてみる。
匂いはかなり、うなぎだ。

たれと山椒もかけたら、完璧な〝うな丼〟の完成である。
箸を入れてみると、とろっと柔らかく、それでいて皮のぐにぐに感も再現されている。少し切りづらい感じが、うなぎすぎる。
そしてお味もやはり、相当に〝うなぎ〟だった。
編集部オススメの食べ方は...

......いや、実を言うとうなぎが大好きなJタウンネット記者としてはところどころにかまぼこの気配を感じることもあった。
しかし、表面の焼けた部分の香ばしさなんかは、うなぎの蒲焼の一口目を頬張った時を彷彿とさせるし、舌触りもかなりうなぎだ。かまぼこなのに、何でこんなとろっとするのかと驚いた。
スギヨの公式ウェブサイトによれば、このとろっと感は脂肪や脂分によるものではなく、こんにゃくゼリーなんだそう。どういうことなんだ、すごすぎる......。

あなご派でうなぎには特別な感情がないらしい編集長にも食べてもらったが、「私はこれで満足できます」とのこと。
味のファーストインプレッションを大事にしているという編集長が「上の焼けている部分を下に向けて舌に当たるようにするとよりうなぎ感が味わえます」というので試してみると、確かにさっきよりも香ばしさがより感じられるかも......?

ということで、編集部としては一度普通のうな丼にした後、口に入れるときはうなぎとご飯の天地を入れ替えて食べることを、オススメしたい。
ここまで読んでもう「うなぎの口」になったというそこのあなた、うな蒲ちゃんをぜひ試してみて。