連日、酷暑が続いているが、読者の皆様、ご無事だろうか。
今年の暑さはいつもと違うぞ......と思っていたら、2025年7月30日、日本はこんなに暑くなっていた。
30日、日本で一番暑かったのは兵庫県丹波市柏原(かいばら)町。その最高気温、なんと41.2度。
これは、今までの最高気温41.1度(18年7月23日の埼玉県熊谷市と20年8月17日の静岡県浜松市)を上回り、国内歴代最高気温を更新した。
【【日本歴代最高気温更新】】
な、なんと日本歴代の最高気温を更新してしまいました...
兵庫県柏原で≪41.2℃≫を観測しています。
これで熊谷・浜松の41.1℃から日本一が塗り替えられたことになります。また一つ歴史に刻まれました...!!!
ほんとうににほんきろくでちゃった!!!!!!
そんな呟き......いや、叫びと共に30日の最高気温ランキングを紹介したのは、大学院生で気象予報士の「走る人参(気象予報士) 」(@Runninzin)さん。
投稿には、こんな声が寄せられている。
「更新おめでとうございます」
「日本で1番暑い地点が兵庫に」
「まさか兵庫県からレコードが出るとは思わんかった」
「兵庫と京都だけで上位を占めるとかホンマやめーや」
「熊谷 日本一奪回に 頑張らなくていいからね」
今回の最高気温記録更新の要因はいったい何なのか? 「ちょっぴり嬉しそうじゃない?」という感想も寄せられている投稿者「走る人参(気象予報士) 」さんに、話を聞いてみよう。
フェーン現象かもしれない?
走る人参さんは、今回の最高気温記録更新の背景・要因について、次のように語った。
「今回は、天気図には直接現れていませんが、西日本上空は高気圧に覆われていました。高気圧下では下降気流になるため、上空の空気が気温を上昇させながら地上にやってきます」
「細かく風を見てみると、今回40度以上を観測した福知山や柏原、久世周辺では南北から風が集まってきている状況でした」
「この地域は周りが山に囲まれた盆地で、もともと暖まりやすい場所ではありますが、北からも南からも山を越えた風がやってきてフェーン現象によって気温が上がったとも考えられます。そして土台には温暖化によるベースの気温上昇があるかと思います」(「走る人参(気象予報士) 」さん)
ところで、走る人参さんは丹波市の柏原という場所についてどんな印象を持っていたのだろう?
「正直、41.2度を出したとき、『かいばら』という読み方から確認が始まりました。アメダスがあることは認知していましたが......」
「まだ行ったことの無い場所なので、詳しくありません」と率直に答えた。とくに高温が出るようなイメージもなかったということで、気象予報士の立場としても、まったくノーマークの地点だったようだ。