兵庫県在住のOさん(70代以上・男性)は、現在一人暮らしをしている。
ある日、自転車に乗って買い物に行った帰り、ベビーカーに子供たちを乗せた若い女性に話しかけられて......。
<Oさんからのおたより>
妻に先立たれ一人暮らし、最近はかなり失敗も増えてきた。
運転免許は返上し、買い物は安売りの日を選んで買いだめをしている。

先日もたくさん買って自転車に積みこんでいたところ、ベビーカーに小さい子を2人乗せた若いお母さんに「お供え菓子を落とされませんでしたか?」と声をかけられた。
「落としたかも」というと「店員さんに預けてきたんです。この子たちを見ていて下さい、貰ってきます」と言って店の中に戻っていった。
待っている間に、男の子が泣き出して...
1才くらいの上の子は不安そうな顔をしたし、0歳の下の子は泣き出した。
私は困ったが、いないいないバーをしてあやしていたら、笑顔になった。
暑い日差しの中、ベビーカーを日陰に移し、子どもをあやして待つ。時間が長く感じられた。
しばらくしてお母さんが、お供え菓子を持って戻って来てくれた。

その後、彼女はすぐにベビーカーを押して店に入って行かれた。お礼は言ったが、満足に感謝を伝えられなかった。
そのことを娘にラインで報告したら「いい人に出合えてよかったね。私もその人には返されへんけど、人のためになることをできるようにするわ」と返してきた。
あの時は親切にしていただきありがとうございました。
久しぶりに小さい子供の相手をすることができ、嬉しかったです。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
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