「30歳の弟から、『ついに壊れた』と突然写真が送られてきた」――2025年7月26日にX上に投稿されたそんな報告が、多くのユーザーを驚嘆させている。

送られてきたのは、1本のシャープペンシルの写真だった。

クリップが折れてボロボロになった古いシャーペンだ。グリップの状態を見るに、かなり使い込まれていたようだが......。

壊れたシャーペンの写真を、どうして弟は送ってきたのか? 写真を受け取った姉である作家の辻堂ゆめ(@YumeTsujido)さんも「これは...?」と不思議に思ったという。

すると弟は、シャーペンの〝正体〟を明かした。

「お姉ちゃんから小3のときに誕生日プレゼントにもらったシャーペン」

な、なんだって......!? 一見何の変哲もないシャープペンが、一気にものすごく素晴らしいものに見えてきたぞ......!

「弟が愛用していたもの」とは覚えていたが...

30歳男性が〝シャーペン破損〟を姉に報告すると... 「すげ...の画像はこちら >>

辻堂ゆめさんが2025年7月26日に投稿した弟とのエピソードには、X上では21万件を超えるいいねが寄せられたほか、

「え!?かわいいー!いい弟さん 凄すぎる、エモい...泣ける」
「2人とも...ええ子やで...」
「めっちゃ記念になるペンだな」
「小3ってシャープペンシルにめちゃくちゃ憧れるお年頃。お姉ちゃんに貰って嬉しかったんだろうな~」
「小学生にとってシャーペンって大人びた気持ちになるアイテム 貰った時のアガった気持ちを大切にしてたんだろうなあ」
「シャーペン見て涙ぐんだの人生初めてです。 ありがとうございます」

など、感無量になったユーザーからのリプライがたくさん届いている。

小3の誕生日プレゼントということは、20年以上もの長きにわたって現役で使われ続けてきたシャーペン。

28日にJタウンネットの取材に応じた辻堂ゆめさんは、写真を見た時に「弟が愛用してた懐かしいシャーペンだ!」と思ったそうで、本当にずっと、使っていたのだろう。

しかし、何故壊れたことを報告されたのかわからず、辻堂さんは一瞬首を傾げた。

30歳男性が〝シャーペン破損〟を姉に報告すると... 「すげぇ」「弟ってやつは」21万人感動のワケ
なぜ報告を?(画像はphotoAC)

しかし、それが自分がかつてプレゼントしたものだったと分かって......。

「『あ、言われてみれば!』と驚きました。
次に喜びがこみあげてきました」(辻堂ゆめさん)

弟は大学進学で一人暮らしを始めたのだが、その後もプレゼントを使い続けていたことがわかり、「感動もひとしおでした」と語る。壊れたことを律儀に報告してくれたことにも、心を打たれたそうだ。

小学生時代は友達との外遊びにも必ず弟を連れていったり、一緒に習い事に通ったりしていたという姉弟。あのシャーペンのプレゼントをきっかけに、毎年誕生日プレゼントを贈り合うようになったそうで、「仲の良いきょうだいだったと思います」。

大人になった今でも、配偶者や子供を連れて互いの家に遊びに行くなど、仲の良さh変わらないそう。

姉弟の絆の証の一つであるシャーペン。モノは壊れてしまったとしても、大切な思い出として2人の心にずっと残り続けることだろう。(ライター:Met)

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