静岡県在住の30代女性・Yさんには、忘れられない話がある。
今は亡き祖母から幼いころに聞かされた、Yさんがまだ生まれる前にあった出来事だ。
<Yさんからのおたより>
私が産まれるよりも前の話です。
田舎に住む祖母が葛飾に住む私の両親の元へ来て、姉と兄を連れて近所に出た時の話です。
祖母は土地勘がない場所で、幼稚園児2人と迷子になってしまいました。
もう一度出会えたら...
母曰くあまり遠くまでは行っていなかったそうですが、祖母には右も左も分からず......。困っていたタイミングで孫たちも泣き出し、途方に暮れていたそうです。
そんな時、困っている祖母を見て声をかけてくれた女性がいたんだとか。
その方のおかげで3人は家の近くまで帰ることが出来たといいます。

祖母からこの話を聞いたのは、私がまだ幼い頃です。「もう一度出会えたらありがとうと伝えたい」と言っていました。
祖母は既に天寿を全うしており、その方に伝えることは出来ませんでしたが、どこかで私が代わりに「ありがとう」と伝えたいとずっと覚えています。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは読者の皆さんに投稿していただいた体験談を紹介しています。プライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください)