18年の時を経て、とんでもない変化を遂げた1本の木が、多くのXユーザーたちを大いに驚かせている。
埼玉県在住のXユーザー・ナノレカワ(@nanorekawa)さんが2025年7月31日に投稿したのは、2007年と2025年に撮影した写真の比較画像。
どちらも同じ木を撮影した写真だが、その姿はかなり変化してしている。
まず2007年の時点で「埼玉県」と書かれた看板を半分ほど飲み込んでいる凄まじい木なのだが、それが2025年には看板の姿がほとんど見えないほどに。
木って......木って、凄すぎる......!
Jタウンネット記者は8月4日、この木について、ナノレカワさんに話を聞いた。
初めて見た時は...
ナノレカワさんさんが比較写真に添えていた呟きは、こうだ。
「帰りに近くを通ったので、数年ぶりに林道馬騎ノ内線の『木に喰われたまといリス』を見てきた
初めて見つけてから18年、6年前には辛うじて見えていた」
「まといリス」とは林野庁の山火事防止マスコットキャラクターで、様々なバージョンの看板が各地に存在する。林道ツーリングが好きなナノレカワさんはその看板を探すのも楽しみの一つだそうで、個人サイトにも「まといリス図鑑」としてまとめている。
ナノレカワさんによると、「まといリス」看板を飲み込む木を初めて目撃したのは2007年6月30日のこと。「埼玉の林道全制覇」を目的に、県内の林道をくまなく回っているところだった。
場所は寄居町にある林道馬騎ノ内線。その時は、「ずいぶん珍しいものがあるな」と思った程度だった。
ナノレカワさんの考えが変わったのは、その12年後の2019年。たまたま現地の近くを通りかかった時に看板のことを思い出し、ひさしぶりに様子を見に行ったのだ。
07年には大部分が見えていた「まといリス」はほとんどが隠れてしまい、県名ももう「玉県」しか読めない状態に。
「木が思いもしなかった成長を遂げていて、そのあまりの変化に驚いて帰宅後に比較画像を作って投稿しました。
2007年に見た状態からさらに樹皮が成長しているなんてことを考えもしなかったので、木の生命力の凄さにただただ驚きました」(ナノレカワさん)
その後、ナノレカワさんは20年・25年にもこの木の前を訪れ、その変化を記録している。
「あと数年もすれば看板自体がすべて隠れてしまうのだろうと思いました。また時間をおいて観察しに行くのが楽しみです」(ナノレカワさん)
ゆっくりと、しかし確実に看板を飲み込んでいく木の姿に、X上では3万5000件以上のいいね(7日夕時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「タイムラプスで見てみたい」
「これってすごい事だし、すごい記録だと思う」
「木の成長ゆっくりだけど、凄い自然の力の底知れぬ神秘を感じるね~」
「自然には勝てませんね」
「1000年後にここが埼玉県だったって伝えてくれるキーアイテムになるやつ」