あまりにも可愛すぎる〝親子〟が、X上で多くの人々を魅了している。
神社やお寺の入り口で人々を迎える狛犬像。
くるくるした巻毛に、大きな目、垂れ耳。ややペチャっとした鼻に、どこか微笑んでいるように見える口元。
その表情だけでもかなりキュートだが、注目すべきは、その左前脚だ。
まるで犬が「お手」をするようなポーズで挙げて......いや、何かの上に置いている。なんだろう? 近づいてみると......。
あっ、なんか小っちゃい子がいる! かわいい!
親子なのだろうか。大きいほうはなんだか自慢げに、小っちゃいほうははにかんでいるように見えてきた。
Jタウンネット記者は2025年8月14日にこの狛犬の写真を披露した、Xユーザーのキャプテン村社(@CaptMurasha)さんに詳しい話を聞いた。
伝統的な「江戸型」狛犬
千葉県内の寺社を巡り歩いては、そのレポートをnoteで公開しているキャプテン村社さん。話題の〝親子〟も、千葉県内にいるという。
キャプテン村社さんは4年前にTwitter上でその存在を知って以来、いつかこの親子に会いたいと熱望していた。そして12日、現地を訪問。
「現代の狛犬は昭和頃から岡崎型というスタイルに置き換わっていて、最近は中国製のものも多くほとんどが画一的です。
そんな中昭和34年に作られたこの狛犬はそんな時期にもかかわらず江戸型という伝統的なスタイルを踏襲し、かつ石工の独創性が出ているように見えます」(キャプテン村社さん)
そんな〝独創性〟を発揮したのは、千葉県習志野市の広瀬石材店の6代目だという。
記者は21日、7代目店主・広瀬隆一さんにも話を聞くことができた。
親子になった理由は...
広瀬さんによれば、話題の〝親子〟を手掛けた6代目は、広瀬平蔵さん。
7代目・隆一さんは、6代目・平蔵さんからこの像を親子にした理由について、こう語る。
「獅子は子供を谷底に落として強くする、という話からイメージして作ったということを、6代目から聞いたことがあります」(7代目・隆一さん)
この子、なんだか何もわかってないような顔をしているが、まさか谷底へ落される直前なのだろうか......?
......いや、ちょっと下のほうから見てみると、自分の運命を悟って遠い目をしているようにも見えるな......。
角度によっていろんなストーリーが浮かぶ親子の姿に、X上では26万件以上のいいね(22日昼時点)のほか、こんな声が寄せられた。
「凄いセンスいい」
「上の子の表情含め100点満点」
「フィギュア化希望ww」
「うちの子かわいいでしょ、みたいな顔がいいね」
「ほら、ちゃんとご挨拶しなさい...的な」
「親に『悪いことしたらちゃんと謝りなさい』と言われて頭を下げているみたいで可愛いですね」
こうした反響を受け、7代目・隆一さんも「自分も可愛く出来てると思う」とコメントしている。