人生の岐路に立つ――実はよくあることかもしれない。
例えば、2025年8月19日にX上に投稿された写真のように⋯⋯。
右の道の先には、海が見える。
一方、左はと見ると、はるか先には山が見える。
「海へ行くべきか、山へ行くべきか」
Xユーザーの「海と池」(@Sea_Lake1871)さんが写真と共に投げかけたのは、そんな問い。あなたなら、どっちに進む? どちらを選んでも、楽しい夏の思い出を作れそうだが......。
この難問は、なんと24万件もの「いいね」(8月26日時点)を集めている。「海へ行くべきか、山へ行くべきか」、決めかねている人がそれほど多い、ということか。
こんな声も寄せられている。
「海って、いつ見ても良いですからね~」
「山に行ったあとに海!」
「海 行ってから 山!」
「間とって真ん中のお家へ」
「こんなY路地ワクワクする!」
「究極の2択みたいなY字路ですね。素敵。」
「人生の分かれ道、みたいな感じですね」
「まるで絵でも見ているような光景 どっちも下り坂なのが不思議」
「なにこれめっちゃワクワクする 毎日ここで悩んで楽しみたい」
「最高すぎる こういうところに住みたい」
この魅力的なY字路は、どうやら島根県にあるらしい。投稿者の「海と池」さんに詳しく聞いてみよう。
どちらも通りたい⋯⋯悩むのも楽しいね
投稿者「海と池」さんは鳥取県西部の米子市民。山陰地方の道をゆるく浅く探索するのが好きだと話す。
「移動することが好きです。あまり休憩はしません。とにかく行動し続けていると、だんだんと身体全体がぼんやりしてきて、不思議と素敵な風景が見えてきます。それがうれしくて歩いています」
「道さえあれば移動できる、歩ける、そして出会いがある......だから『道という道を歩きたい』です」(「海と池」さん)
撮影場所は島根県西部に位置する大田市の、仁摩町馬路というエリアでY字路を見つけたのも、そんな風に歩いている時だった。
仁摩町馬路には「琴ヶ浜」という鳴き砂で有名な浜がある。写真右手の海が、その琴ヶ浜だ。
「海と池」さんはY字路にたどり着いた時の状況を、こう話してくれた。
「海岸沿いにある馬路の集落を『いいな』『いいな』と頭の中で呟きながら歩いていました」
「たまたま細路地から大通り(メインストリート?)に出た瞬間、海が目に飛び込できました。それからすぐ目の前がY字路であることに気づき、あわてて撮影(『海への道』も『Y字路』もまち歩きの定番)しました」
「帰ってから見返すと、二本の道の先が海と山で鮮やかに対比されていて、しかもどちらの道もゆるやかな下り坂になっていて、何とも吸引力がある......これは投稿して是非みんなに見てもらおう!となりました」(「海と池」さん)
「海へ行こうか/山へ行こうか」というコメントは、「自分としてはどちらかを決断して選べ、というのではなく、どちらも通りたい/通ってほしい、でも悩むのも楽しいね、ぐらいの意味合いで付けました」と語る。
「道という道を歩く」のも、旅の極意。新たな発見はそこから生まれるのかもしれない。