「なんて見事な薄明光線」――そんな呟きと共に投稿された空の写真が、X上で注目されている。
薄明光線。
2025年8月23日、Xユーザーのぐるぐるうづまき(@guruguruuzumaki)さんが投稿したのは、くっきりと色が割れた空。
下方にある大きな濃い雲から放射状に青空が切り取られ、その左右に夕焼け空が広がっている。
まるで絵の具で線を引いたような、あるいはハサミで切り込みを入れたような、なんとも幻想的な雰囲気の1枚に、X上では9万1000件以上のいいね(26日夕時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「んだこれ美しすぎんだろ」
「何かしらの『境界』っぽいな......」
「別名『天使の梯子』と言われるだけありますね」
「赤い空のキャンパスに青い絵の具のついた筆をすべらせてるみたいで素敵です!」
「生で見たらもっとすごいんでしょうね」「名前を知れて嬉しい限り......」
Jタウンネット記者は25日、撮影時の状況についてぐるぐるうづまきさんに話を聞いた。
多くの人が同じ現象を目撃
ぐるぐるうづまきさんが薄明光線を撮影したのは茨城県東海村でのこと。25日の午後6時半ごろだった。
この日、ぐるぐるうづまきさん年に1回開催される職場のイベントに参加していた。その片付けが終わって帰宅する途中に、太陽が沈む西方向で見事な空を見たという。
「この現象は雲によって引き起こされて空一面に渡って広がる現象なので、雲と一緒に、可能な限り広角で撮影するように心掛けました。
また、この現象の継続時間はそんなに長くないので、西の低空がよく見える撮影ポイントに到着するまでに消えてしまわないことをひたすら願ってました」(ぐるぐるうづまきさん)
ぐるぐるうづまきさんは薄明光線を見かけるたびに撮影して投稿しているそうだが、「ここまではっきりくっきり見えることはホントに稀」なんだとか。
太陽の反対側の空に見える「反薄明光線」も、バッチリ捉えている。
ちなみに、この日のXには、同じ雲・同じ現象を目撃したという報告が複数上がっていたという。ぐるぐるうづまきさんはこのことについて、
「個人的にこういう気象現象が大好きなので、多くの方が空を見上げるきっかけになったことは、とても嬉しく思います」
とコメントしている。