まるでファンタジー映画のワンシーンみたい......。幻想的な空を写した1枚の写真が、X上で多くのユーザーを驚かせている。

2025年8月28日、フォトグラファーの火花(@hibana_photo)さんが投稿したのは、空に浮かぶいくつもの光の柱。な、何これ......。

なんだか魔法でも発動しているかのような現実離れした光景だ。

火花さんは写真と共に、こうつぶやいている。

「大規模な光柱現象をこれ以降1枚も撮れていないってくらい珍しい大気光学現象『漁火光柱』」

どうやら、魔法でもCGでもなく、れっきとした自然現象らしい。自然って、神秘的すぎる......!

Jタウンネット記者は3日、写真について火花さんに聞いた。

なかなか撮影できず...

漁火柱(いさりびこうちゅう)とは、漁船の漁火が夜間に上空の氷でできた雲にあたることで発生する現象。氷が六角形の板状で、かつ水平線にほぼ平行に並んでいる時、下から上に向かう光がこれに反射して、柱のように見える。Jタウンネットでも以前、北海道・函館に出現した「漁火光柱(いさりびこうちゅう)」を記事で紹介したことがある(「光の護封剣」「多分エヴァ」 上空に出現した8本の「光の柱」が話題に→その正体は?専門家に聞く)。

火花さんは秋から冬にかけて、そんな漁火光柱を追いかけて写真を撮影しているという。

今回、注目を集めた写真は2024年1月16日、長崎県対馬市の小茂田浜で撮影したものだ。

「冬のスルメイカ漁に合わせて、島内外から漁火船団が島を囲むように展開します。
この年は11月から漁火も増えてきたので、気象条件が良い日は撮影に出掛けていましたが、発生条件が整わなくて撮影できずに帰路につく日々を送っていました」(火花さん)

漁火光柱を追い続けている火花さんだが、普段は小規模(数本)で写真にならないものも多く、ここまで大規模に発生したのを見られるのは「稀の稀」だと言う。

そのため、今回の1枚を撮影するに当たっては、壮大で幻想的に撮ることを意識し、星より明るい光柱を美しく収めるために風景と合わせて光を感じるISO感度をこだわって調整したそうだ。

「夜空に浮かぶ漁火光柱はとても幻想的で息を呑む美しさに圧倒されます。まるでアニメのワンシーンのような光景がいくつも想像できて、非日常感に溢れ、誰しもが感動すると僕は思います」(火花さん)
夜空に無数の「光の柱」出現 非日常すぎる光景に1万人興奮「天...の画像はこちら >>

神様でも降臨しそうな幻想的な光景に、X上では1万件以上のいいね(4日昼時点)のほか、こんな声が寄せられている。

「魔法みたいだぁ」
「なんだこれ!めっちゃ良い!」
「これは美しい...」
「千本桜景厳やん」
「どう見ても『サード・インパクト』」
「アーチャー居そう」
「これは、天からのお告げか、何かの予兆のように感じてしまいますね...」
「何も知らんかったら『ああ、世界は終わるんかなぁ』と感慨深く諦念しそうな絵面やねぇ」
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