見るからに「強者」なオーラを纏っているニャンコの写真が、X上で注目されている。
「この家の娘にかわいがってもらっててな
悪いが手出しはさせねぇぜ」
2025年8月29日、九州在住のフォトグラファー・久方広之(@sakata_77)さんがそんな〝セリフ風〟のつぶやきと共に投稿したのは、前足を大きく広げたポーズを取る猫の写真だ。
鋭い目でこちらを睨みつけてくるような表情といい、まるで武術の構えのような体勢といい、とにかく〝強者感〟が溢れ出ている。
これは......勝てる気がしない!
Jタウンネット記者は9月3日、この写真について、撮影者の久方さんに話を聞いた。
秘密は「猫じゃらし」にあり?
九州各地の離島をメインに猫たちの写真を撮影しているという久方さん。
特に猫じゃらしを用いた撮影が得意で、片手に猫じゃらし、もう片手に持ったカメラで撮影、というスタイルをとっているそう。
撮影時はファインダーを覗かず、猫を見ながら遊ぶことに集中しつつ連写。そうして撮影できた写真の中から面白いアクションのものを選んで、SNS上に投稿している。
今回注目を集めた〝強そうな猫〟もこうした手法で撮影したものだ。
「カメラ目線なのは、猫じゃらしの動かし方に不満がある時にこちらを見てくることがあるので、この時ももしかしたら抗議の目で見ていたのかもしれませんね」(久方さん)
撮影に当たっては、猫たちの様々なポーズを狙いながら、どんな猫じゃらしの動かし方が好みなのか、一番テンションが上がる遊び方はなんなのかを探ることを意識しているそう。
今回話題となった写真を撮る際は、単調な動きにならないように変化をつけていたのだとか。
「より猫のポーズが映えるように背景にも気をつけながら撮影をしています。
この写真には民家と、その家の女の子の自転車もたまたまですが入っていたので、そこからストーリーを思いつき、この猫のキャラクター性が想像できるようなキャプションをつけました。要するに「大喜利」のようなものですね。
この子のポーズと表情、背景から、『人間の見えないところで恩人を守る猫』というキャラクター性を感じました」(久方さん)
なるほど、もしかすると本当にこの猫は、そのお家の〝用心棒〟だったのかも......?
妄想ふくらむ、躍動感溢れる猫の写真に、X上では3万件を超えるのいいね(5日昼時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「天地上下の構えだ!」
「前世は凄腕の拳士やな」
「猫神拳の使い手」
「いやいや飼い猫になりすましたスパイにしか見えんw」
「ただし! このくらいの魚くれたら話は別だ」
こうした反響を受け、久方さんは
「同じような感想と共感が得られたのかなと思うと嬉しいですね」
とコメントしている。