どこか「侘び」を感じさせる......。そんなエレベーターが発見され、X上で話題となっている。

2025年9月2日、Xユーザーの「後 降裏夫」(@ato_orio)さんが投稿した写真には、エレベーターの内部が写っている。鏡の横になぜか飾られているのは......ペットボトル? 

「後 降裏夫」さんは、画像と共にこうつぶやいている。

「たまたま乗ったエレベーターにポトスが生けられていた。しかもペットボトルに。
茶道の『掛け花入れ』やん。
めっちゃ侘びとるやん。
無機質な空間、無機質なペットボトルにポトス。
茶人やったら一服立てとったわ。
あぶねえ」

確かに、この飾り方は、「掛け花入れ」かも......。

何の変哲もないエレベーターが、一気に風流な雰囲気となっている。

Jタウンネット記者は5日、この投稿について、「後 降裏夫」さんに話を聞いた。

一句詠みたくなる

「後 降裏夫」さんがこの「掛け花入れ」を発見したのは8月下旬のお昼ごろのことだ。

その日、観光で橿原神宮を訪れた「後 降裏夫」さん。その際、近鉄・畝傍御陵前駅(奈良県橿原市)構内のエレベーターで見つけたのが、今回話題となったペットボトルの「掛け花入れ」だった。

「エレベーターという無機質なスペースに草花があるのがおもしろいなあと思いました。普段から『駅の生け花』とか『路側帯の花』とかパブリックな場所の花に注目しているので『こういう場所にもあるのか』という発見でした」(「後 降裏夫」さん)

また、植物が好きだという「後 降裏夫」さんによると、飾られていた直物はポトス。青葉の種類だけではなく、葉が黄色いタイプのライムポトスも入っており、さらにトラディスカンチアというツユクサの仲間も入っていたそう。

「工夫があって面白いと思いました」(「後 降裏夫」さん)
「茶人やったら一服立てとったわ」 めっちゃ〝侘び〟なエレベー...の画像はこちら >>

どこかほっとするような光景に、X上では3万件以上のいいね(5日夕時点)のほか、こんな声が寄せられている。

「センスあるよなぁ」
「生活の中に見つけた侘び寂びで句が書けそう」
「これあるだけで一気に空間が瑞々しくなりますね」
「『その辺にあるものに花を生ける』のが侘びだとすれば、これこそ作法に適ってますよね」
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