「失敗する」という体験は、われわれの気持ちをどうしようもなく落ち込ませるものだ。

たとえば、Xユーザーのもか(@mom_mom_moka)さんは先日、こんな失敗をして、ひどく気を落としたという。

2025年9月7日、彼女が投稿した写真に写っているのは、電子レンジの内側。

真ん中に置かれた白いカップから、黄色いスープがこぼれ出てしまっている。

カップの真下にドロッと広がり、周囲にも小さなしぶきの跡。カップの縁にはラップが張り付いている。どうやら、容器の中身が爆発してしまったらしい。

か、かなしい。悲しすぎる。こんなの、悲嘆にくれずにはいられない。

しかし、もかさんの憂うつな気持ちは、夫が発した思いもよらぬ言葉で、払しょくされた。

激しいイライラが「まあいっか」に早変わり

レンチン失敗した妻に、夫がかけた〝予想外の言葉〟 センス爆発...の画像はこちら >>

もかさんは、写真にこんな呟きを添えていた。

「夫から『21世紀美術館に飾られてても違和感ない』と言われた爆発ポタージュがこちら」

......確かに、絵面がやたら美しくはないだろうか。

壁から光が放たれている、グレーの箱。

その中央に鎮座する、白くて丸っぽいオブジェクトが。そこから垂れる、明るい黄色のドロドロ。こういうポストカードがあったら、欲しいかも......。

「失敗」をポジティブに上書きするような夫の言葉に、X上では7000件以上のいいね(10日夕時点)のほか、こんな声が寄せられている。

「夫優しい...」
「この愛のある表現は、世界を救いそうです」
「ポタージュは爆発するのだという学びと、愛のあるツッコミを目の当たりにしました」

9日、Jタウンネット記者の取材に応じた投稿者・もかさんによると、ポタージュを爆発させてしまったのは7日の午後6時ごろ。

「息子(1歳3か月)の夜ご飯として作り置きしておいたかぼちゃポタージュを解凍しようと、電子レンジで50秒温めたところ、まだ冷たさが残っていたので20秒追加しました。その際に少しよそ見をしてしまって、気づいたときには爆発していました...」(もかさん)

無残に飛び散ったポタージュを見て、「またやってしまった」「最悪や...」「もったいない」と、モカさんの中で自分に対するイライラが湧きあがる。

そんな時、夫から掛けられた言葉が「21世紀美術館に飾られてても違和感ない」だった。

「夫は嫌な顔一つせずに芸術作品みたいだと言ってくれて、イライラした気持ちがサーッと引いて、『まあいっか』と思えました」(もかさん)
レンチン失敗した妻に、夫がかけた〝予想外の言葉〟 センス爆発の表現に「優しい」「世界を救いそう」
夫の一言で、イライラ消滅(画像はphotoACより)

もかさんいわく、夫は「とんでもなく優しい人」。ただ、本人はそうは思っておらず、「当たり前のことをしているだけ」と言っているんだとか。

もかさんはそんな夫に毎日助けられていて、今回のように気の利いた一言に元気づけられることもよくあるんだとか。

「ですが、本人は励まそうと思って言ってるわけではなく、思ったことをそのまま言ってるだけなことが多く、逆にそれが良い方向に働いている気がします(笑)」(もかさん)

何気ない一言が、パートナーの元気になる。

爆発したポタージュよりもホカホカな2人のエピソードをお届けしました。

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