愛知県在住の40代男性・みっちゃんさんが中学生だったころのこと。

彼と友人は市外から地元に帰るためのバスを探して、夏の暑さの中を歩き回っていた。

ずいぶん長く歩いた後、彼らはようやくバス停を見つけられたのだが......。

「中学生時代、見知らぬ30代くらいの女性に車で送ってもらった...の画像はこちら >>

<みっちゃんさんからのおたより>

中学生時代、友達とバスで市外の高校へ体験入学に行った真夏の暑い日のことです。

バス停から高校までが遠かったので、帰りは自宅方面に向かいながらバスを見つけようと友達が言いました。

ただ、歩きながら見つけたバス停は全て違う路線。かなり歩き回ってやっとの思いで自宅方面へ向かうバスが停まる停留所も見つけましたが、最後のバスは20分前に出発してしまっていました。

「ちょっと前かた見てたけど...」

持っていたお金は、バスの運賃分だけ残して飲み物に費やしていました。それも真夏の暑さで飲み干し、喉はカラカラ。

そんな状態だったのでバスがもうないことに愕然としていると、1台の車が停まり、私たちに声を掛けてくださいました。

「ちょっと前から見てたけど、ずっと歩いてるよね? 良かったら乗っていく?」

車に乗っていたのは、30代くらいの女性と、その方の娘さん。

ちょうど私たちの住んでいる街の駅に行くということで、車に乗せてもらい、自宅近くの駅まで帰ってくることが出来ました。

「中学生時代、見知らぬ30代くらいの女性に車で送ってもらった私。お礼にお金を渡そうとしたら...」(愛知県・40代男性)
車に乗せてもらえたおかげで(画像はphotoAC)

お礼に「バスの運賃分しかありませんけども」とお金を渡そうとしたのですが、「気にしないで良いから!」と受け取ってもらえず、そのまま出発してしまいました。

助けて頂いたのにロクにお礼も出来ず、名前も聞けなかったことが、今でも心残りです。

あの時は本当にありがとうございました。


誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

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