北海道在住の40代女性・Iさんは、杖をついて生活している。
その日は雨が降っていて、乗り込んだ電車の床が濡れていた。
座席は埋まっていたので、彼女は手すりにつかまって立っていたのだが......。
<Iさんからのおたより>
私は北海道函館市に住んでいて、杖をつきながらの生活を送っています。
移動は主に電車かバスなのですが、海外からの観光客が多いので、大きなトランクごと乗ってくる人が絶えず常に混雑しています。
雨の日は傘と杖、両方持って移動するのですが、それは健常者の方が考えている以上に大変なことです。
雨の日、満員の電車で...
その日も雨で、私は傘と杖を持って電車に乗り込みました。
いつも通り大量のトランクと人でほぼ満杯。席は日本語がわからない観光客で埋まっていて、私はなんとか手すりに掴まっていました。
当初、雨で電車の床が思っていた以上に滑る状態だったことが、私にはわからなかったんです。

発車して間もなく、ちょっとしたカーブで電車が大きく揺れて足が滑りました。
しかし「しまった転ぶ!」と思った瞬間、近くでスマホを眺めていたはずの3人の男子学生さんが「危ない!」と後ろから支えてくれたんです。
スマホ画面にうっすら写りこんだ私が、傘と杖を持っていることに気づいていたようです。
その後、私が降りるまで傘と杖を持ってくれて、転ばないように体を支えてくれて、降車の手伝いまでしてくれました。
あの時は発車時間もあり、「ありがとう!」としか言えませんでしたが、改めて感謝を伝えたいです。
あの時支えてもらわなければ、転倒して怪我をしていたかもしれない。助けてくれてありがとう。
怪我をせず済んだのは心優しい3人の男子学生さんのお陰です。心から感謝しています。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
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