「気合いが違う。どこにでも恐竜がおる」――そんな呟きと共に紹介された福井県での写真が、X上で注目を浴びている。
福井県といえば、日本でいちばん恐竜の化石が発見されている場所だ。県としても〝恐竜王国〟を盛大にアピールし、福井駅前では大きな恐竜ロボットや恐竜像が待ち受けている。
そして、まさかのこんな場所にも、恐竜が潜んでいるそうで......。
2025年9月21日、Xユーザーの円/崎(@madosaki7180)さんが投稿したのは、お皿に並べられた握り寿司の写真だ。
すごくおいしそうだけど、一体この写真のどこに恐竜が......? と、思いきや。
い、いた! お寿司の下に敷かれた笹に、恐竜型の穴がある! その横には、爪で引っかかれた跡みたいなものも。
福井旅行に来てコレが出てきたら、「さすが福井!」とテンションが上がっちゃうこと間違いナシ。
いったいどこで遭遇できるの? Jタウンネット記者は10月1日、投稿者の円/崎さんに話を聞いた。
恐竜笹は大好評! 持ち帰る人も

円/崎さんがお寿司の下から恐竜を〝発掘〟したのは、福井駅西口から歩いて数分の場所にある居酒屋「ろ組 福井駅前店」(福井市)でのことだ。9月21日の午前中に訪問したという。
ここでの福井流のおもてなしに、円/崎さんはずいぶん感心したようだ。
「もともと福井県立恐竜博物館(勝山市)に行くために福井駅を訪れていたこともあり、恐竜の街であることは認識していたのですが、お寿司の笹にまで恐竜の意匠が施されていて、徹底しているなあと思いました」(円/崎さん)

「ろ組」を運営するビリオンフーズハヤシ(本社:福井市)の店舗担当エリアマネージャーに取材したところ、恐竜型の穴をあけた笹は、福井駅前店が24年3月にオープンした時から使用しているもの。
「福井県は『恐竜王国ふくい』を掲げ、恐竜文化をPRしており、福井の玄関口である福井駅にお店を構えている我々も恐竜PRのためこういった笹を提供しております」(エリアマネージャー)
恐竜笹が使われるのは、握り寿司を提供する時のみ。持ち帰るほど気に入ってくれるお客さんもいるそう。特に子供に好評だという。

「恐竜王国」らしさ全開の遊び心溢れる工夫に、X上では5万7000件以上のいいね(10月2日夕時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「細部まで素晴らしい」
「粋だなぁ」
「ちゃんと恐竜が引っ掻いた跡まであるの細かいw」
「恐竜好きとしてはこんな粋な事されたらたまらん......!これはアツい......!!」
こうした反響について、同エリアマネージャーは
「恥ずかしながら、Xでそのような投稿をしていただけていたのを知らなかったので、今回ご連絡いただいたことで初めて知ってとても驚いています」
とコメント。「実は現在違うバージョンの笹も考案中」とのことなので、お楽しみに!