近頃、喉の調子がおかしい、咳が止まらない、という声を聞く。
実は、筆者もそう。
2025年9月30日にはX上で「周りで喉が痛い人が多い!みなさまご自愛ください」と呼びかけるポストも目にした。
投稿者は「yucchosan 」さん(@yucchosan)。自身が24年11月13日に投稿したポストを引用している。
それに添えられているのは梨の写真。こんなコメントが添えられている。
「喉が痛いときは梨の芯をくり抜いて蜂蜜いれてラップして電子レンジ3分 (ヘタのところを水平に切って中くり抜いて蓋するのがほんとのやりかたっぽい)」
yucchosanさんに詳しい話を聞いてみよう。
加熱された梨から、果汁がじゅわっと出てくる

東洋医学において、梨は今の時期にピッタリの食材らしい。
NPO法人「みんなの漢方」では9月5日に「のどや口の渇き、空咳のケアに効果的」な食材として梨を紹介。薬膳コンシェルジュの杏仁美友さんも同日ブログで、梨は「肺を潤して咳や痰を鎮める」と述べ、「梨の丸ごと蒸し」のレシピを掲載している。
投稿者・yucchosanさんは、漢方薬剤師のSNSで梨を蒸して食べる方法を知った。試してみて、その味わいに驚いたという。
「まずおいしい。しゃくしゃくの和梨が加熱されることで、じゅわっと果汁が出てくる。熟れた洋梨のような感じになっておもしろかったです」
乾燥して痛んでいたノドも潤ったそうだが、なによりも「おいしい」という点に興味がわいてきた。
そこで、Jタウンネット記者も真似してみることに......。
これは、ウマい!
10月上旬、スーパーの果物・野菜コーナーには、大小さまざまな梨がふんだんに並べられていた。
さっそくいくつか購入し、持ち帰って、調理に取りかかる。
梨の表面をよく洗い、梨の頭部を切り取り、芯をくり抜く。小さなナイフとスプーンを使って、くり抜いていく。意外にラクにくり抜けたと思う。
次に、くり抜いた穴に、蜂蜜をたっぷり注ぎ込む。なんとなく楽しくなってきた。
梨と蜂蜜、けっこう合うのではないか、と期待もふくらむ。
やや深めの皿に入れ、梨の頭部に蓋をして、ラップをして、レンジで加熱する。
3分後、レンジから梨を取り出すと、ラップの中は、果汁がじゅわっと出ていて、なんともおいしそうだ。
熱々の梨をナイフで切り分け、皿に盛ると出来上がり。蜂蜜が梨の果肉に染み込んでいて、爽やかな甘さジワッと口の中に広がった。
梨の果汁と蜂蜜をかき混ぜ、すくって飲むのが、またイケる。テキーラとかラム酒を1滴垂らして、味わいたい感じだ。
新鮮な梨を生でガブリもいいが、こうやって一手間かけて味わうのもいいかもしれない。コーヒーや紅茶と一緒に、デザート感覚で楽しめそうだ。
ところで、喉の調子は......? なんとなく良くなったような気もするが、そんなにすぐ効果が出るともかぎらないだろう。
次は少し大きめの梨で、レンジの加熱時間も4分くらいにして試してみようかな。
梨のシーズンはまだまだこれから。
読者の皆様も、ぜひお試しあれ。