「犬フェスにJAFブースがあって免許証つくってもらった!とってもかわいいw」
そんな呟きと共に投稿された写真が、X上で注目されている。
車で困ったときに助けてくれるJAF(日本自動車連盟)が、犬フェスで? 免許証を作ってくれる? 一体、どういうこと?
呟きの主は、Xユーザーの@KinakoJiccaさん。
右側には、まっすぐ正面を向き、朗らかな表情を浮かべたラブラドールレトリバー。まるで証明写真のお手本のよう。
運転免許なら有効期限が記載されるところには、「交通ルールを守ります。」と書かれている。
このワンちゃんがそう宣言をしたことを証明しているみたいで、とってもかわいい。
このカードはいったい、何なんだろう? Jタウンネット記者は10月3日、まずは飼い主の@KinakoJiccaさんに話を聞いた。
おさんぽ時の気が、引き締まる!
可愛らしい「JAF安全免許証」の持ち主は、3歳の女の子「きなこ」さん。
9月28日、きなこさんと飼い主さんは一緒に、大分県九重町のNU:KUJUで開催の「ココワンフェス2025」に参加していた。
そこにJAFが出展しており、愛犬の免許証が作れると知った飼い主さんは「絶対欲しい?!」と思いブースへ。
その場で飼い主さんが撮影したきなこさんの写真を、ブースのスタッフが印刷。それをカードに貼ってもらい、名前などを記入したら、ラミネート加工して完成だ。
出来上がった愛犬の免許証を見て、飼い主さんは感動! それに、気も引き締まったようだ。
「めっちゃ可愛い?! やった??! こんな立派な免許証もらったからには、これまで以上に交通ルール守って散歩するぞ! という気持ちになりました!」(飼い主さん)
1年間で19万枚発行
8日、JAFにも取材したところ、本部交通環境部 のJAF認定セーフティアドバイザー・坪内秀輔さんが応じてくれた。
きなこさんが作ってもらった安全免許証の正式名称は「JAFこども安全免許証」。
主に未就学児~小学生程度の子供たちとその保護者を対象としたイベントで発行することが多いものだという。
「お問い合わせいただいたイベントでは、主に犬の飼い主様に向けて、愛犬の『JAFこども安全免許証』を発行することで、交通安全への関心を高めていただき、愛犬との散歩時などにおいても、正しく安全に道路を利用していただきたいという思いから実施いたしました」(坪内さん)

名称に「こども」と付いてはいるが、愛犬に発行されることもあるように、この〝安全免許証〟は全ての道路利用者が対象。交通安全意識の向上を広く啓発することを目的に、様々な場所やイベントで発行を実施しているそう。
2024年4月~2025年3月の1年は、全国で2240回のイベント等を実施し、19万3111枚の「JAFこども安全免許証」が発行されたとのことだ。

きなこさんの飼い主さんが投稿したとってもかわいい免許証には、X上で
「かわいすぎます笑」
「良い記念ですね」
「これうちも作ってもらいたい」
「控えめに言って良すぎる」
「ルールを守る犬は最高(犬は最高bot)」
といった声に加えて、2万5000件以上のいいね(9日昼時点)が寄せられるなど話題に。
SNS上での大きな反響について、坪内さんはこうコメントした。
「多くの方に知っていただき、交通安全や交通事故防止について考える機会となり、愛犬との散歩中をはじめ、歩行時や運転時などさまざまな道路
利用場面で安全意識が高まり、事故減少に繋がることが何よりの喜びです。
JAF では今後も、さまざまな場所で『JAFこども安全免許証』発行イベントを開催してまいります」(JAF・坪内さん)
なお、取材時点では、2025年内にJAF主催による犬に特化したイベントへの出展予定はないが、今後イベント主催側から依頼があった場合は出展も検討するとのこと。主催者のみなさん、いかがですか?