「『奇跡の一本松』の絵。ご覧になったことはありませんか」
2025年10月21日、陸前高田市立博物館の公式Xアカウント(@RikutakaMuse)がそんな呟きと共に1枚の写真を投稿した。
奇跡の一本松。皆さんも、聞いたことがあるはずだ。
2011年3月11日に起こった東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた岩手県陸前高田市の高田松原に、たった1本だけ残った松の木。それが、奇跡の一本松。
希望と復興のシンボルとして、全国に知られるようになった。
それを描いた絵があるという。
Xでは、「東日本大震災からの復興の象徴である奇跡の一本松の記憶を未来へ伝えるため2016年に描かれました」と説明されている。
「描いたのは英国キュー王立植物園 公認植物画家の山中麻須美さんです。この絵が描かれてまもなく10年を迎えます」
「奇跡の一本松が描かれてまもなく10年を迎えるのを機会に、陸前高田市立博物館では、この絵を描いた英国キュー王立植物園 公認植物画家の山中麻須美さんをお招きして奇跡の一本松にまつわる講演会を行います」(X投稿より引用)
Jタウンネット記者は陸前高田市立博物館に詳細を聞いた。
木からのメッセージを伝えたい
陸前高田市立博物館では2025年11月1日、「奇跡の一本松」をボタニカルアートとして描いた山中麻須美さんの講演会と、ボタニカルアート体験教室が催される。
主催は一般財団法人公園財団。同財団を通して、ボタニカルアート画家・山中麻須美さんに絵について聞くことができた。
山中さんが「奇跡の一本松」の絵を描くまでの経緯は、こうだ。
「私はKew(英国キュー王立植物園)の歴史ある古い木を多く描いており、草花よりも樹木を描くのが好きということもありますが、2012年にKewの日本庭園で震災追悼式が行われた際、陸前高田より招待された子どもたちが高田松原の松と同じ種類の松の種をミレニアムシードバンクに寄贈をしてくれたことによって、Kewと日本、もしくは日英友好の証として、今度はKewサイドから陸前高田市にお返しをしたいと思い、奇跡の一本松の姿を描くことを思いつきました」(山中麻須美さん)
奇跡の一本松の絵は2015年3月から描き始め、2016年3月に完成したという。
「奇跡の一本松」を描きたいと思ったのは、なぜだろう?
「一本松はアイグロマツで、特に絶滅危惧種というわけではありませんし、樹形だけでは科学的な植物画とは言えません。
しかし、自然災害の多い日本でどのように自然と取り組んでいくのか、というこの木からのメッセージを、絵を通して多くの人々に伝えることができたらと思っています」(山中麻須美さん)
11月1日に行われる陸前高田市立博物館でのイベントは、この絵を描いてまもなく10年の節目を迎えることから、改めて地元にお返しがしたいという山中さんの強い想いを受けて企画されたものだという。
普段は高田松原津波復興祈念公園に併設されている「道の駅高田松原」の総合カウンター近く(セミナールーム)の前に展示されている奇跡の一本松の絵も、当日は博物館で展示される予定だ。
なお、山中さんのボタニカルアート体験教室は、既に定員(20人)に達した。
講演会の方はもう少し席に余裕があるとのことだが、申し込みはなるべくお早めに。
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