千葉県在住の40代女性・みっちぇるさんは3人の女の子を育てる母親だ。
いちばん上の子が1歳になったばかりのころ、彼女は職場の近くの託児所に娘を預けて働いていた。
そんなある日の帰りのことだ。
<みっちぇるさんからのおたより>
まだ長女が1歳を過ぎたくらいの10年以上前のことです。今でこそ通勤に自家用車を使用していますが、当時の私はペーパードライバーまっしぐら。
学生時代に自動車免許を取ったまま一度も車を運転するこなく過ごしていました。
通勤にはベビーカーか抱っこ紐が必需品。行きは電車とバスを乗り継いで病院の託児所に子供を預けてから出勤し、退勤後は病院から歩いて託児所に向かい、最寄りのバス停から電車に乗り継いで自宅に帰る日々でした。
大量の荷物、仕事と引っ越しの疲れを抱えて
その日も、いつもと同じように長女を託児所に迎えに行き、最寄りのバス停でバスを待っていたら、車で通りかかった御婦人に声をかられました。
「駅に行くバスをそんなに小さい子を抱えて待っているの? 私は駅のすぐに前にある福太郎に友達を迎えに行くから、乗りなさい」
初対面の方だし小さい子我が子を抱えていますし、はじめは丁重にお断りしました。
しかし御婦人は「良いから乗りなさい。貴方のためじゃない。子供のため」と言って、私たちを車に乗せてくださいました。
自分の荷物、マザーズバック、託児所での洗濯物などを抱えていて、仕事や引っ越したばかりでその疲れもあったので、本当に助けられました。
お礼を伝えたあとお名前を伺ったのですが、御婦人は名乗られることはなく、しかし子育てのエールを送ってくれました。
あの時の子はすっかり大きくなり、妹たちも産まれ今では三姉妹です!
あの日は本当に助かりました。ありがとうございます。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)などを明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは読者の皆さんに投稿していただいた体験談を紹介しています。プライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください)
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