日本列島を最強・最長寒波が襲ってた最中の2026年1月22日、Xにある写真が投稿され、話題となった。

中央に写っているのはバス停。

その周辺は一面の雪である。どこが車道なのか、歩道なのかもよく分からない。

バス停をよく見ると、「弘南バス」という文字が読めるから、青森県の弘前市内の「文化センター前」のようだ。

バス停の前に、スコップ置き場が設置されている。「バス停の除雪にご協力ください」という案内もある。

弘前の駅ビル アプリーズ1階のお土産屋さんである「弘前物産パルシー」の公式Xアカウント(@hirosakipalcy)が

「青森は場所によってバス停にスコップがあり、雪に埋もれたバス停を救い出す体験ができます」

という呟きと共に投稿したポストには、6400件を超える「いいね」(1月26日時点)のほか、こんな声が寄せられている。

「これは初めて見たわ」
「バス停ちゃんと降車場が確保できるシステムイイな」
「セルフサービスです(笑)」
「ただ突っ立ってるより動いた方が身体は温まるし、それで世のため人のためになるなら一石二鳥」
「なお、たまにスコップそのものが雪に埋もれます」
「思いやりの『ひとかき運動』として新潟にもありますね。雪国特有なのかもです」
「雪国は助け合い」

驚く人、羨む人、感心する人、よく知った光景だという人。様々なユーザーがリプライや引用欄に登場している。

このバス停に設置されたスコップについて、弘前物産パルシーと、バスを運行する弘南バスに詳しい話を聞いた。

最深積雪は79センチ...切実な〝協力依頼〟

「雪国は助け合い」「一石二鳥」 弘前市内のバス停で体験可能な...の画像はこちら >>

「弘前物産パルシー」Xアカウントの中の人によると、撮影日時は2026年1月21日正午ごろ。撮影場所は弘前公園すぐそばの弘南バス「文化センター前」バス停(青森県弘前市下白銀町)。

当日の弘前の気候は、気象庁のデータによると最高気温マイナス3.5度、最低気温マイナス7.2度。「1月に入ってから一番冷え込んだ日でした」と中の人。

「最深積雪は79センチ。2日間で24センチも増え交通の乱れが出始めたため、車での移動が不安でバスを利用しました」(「弘前物産パルシー」Xアカウントの中の人)

弘南バスの広報によると、バス停にスコップが置かれるようになったのは、数年前に弘前市から提案があったことがきっかけだった。

乗降客の多い市内中心部のバス停で、お客様に除雪の協力をお願いしている、とのこと。

「雪国は助け合い」「一石二鳥」 弘前市内のバス停で体験可能な〝救出体験〟にネット驚がく
皆で協力(画像はphotoAC)

弘前市内では除雪が間に合わず、各所で渋滞も発生し、迂回して運行せざるをえないのが、現状だという。バス停のスコップを使った利用者による除雪は、かなり切実なお願いのようだ。

ところで、弘前物産パルシーの公式Xアカウントからは、23日にこんな投稿があった。

「全国の皆さんのおかげで、仙台・金沢・盛岡・新潟・富山にもバス停スコップがあることが分かりました」(「弘前物産パルシー」公式Xアカウント@hirosakipalcyの投稿より)

他にも設置されているところはあるだろうか? 雪国の皆さんに、ぜひ伺いたい。

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