三重県の鳥羽水族館には、実は貴重なのにお客さんにスルーされがちな展示がある──
そんな情報が、X上で注目を集めている。
2026年1月17日、Xユーザーのさかま大洋(@Tricorcasun1353)さんが投稿したのは、額に細長い角が付いたクジラっぽい生き物、イッカクの模型だ。
......いや、模型ではない。実はこれ、本物のイッカクのはく製なのだ!
主に北極海の海域に生息している哺乳類なので、はく製とはいえ日本国内で本物を見られるのはたしかに貴重かも!
さかま大洋酸の投稿には、5万4000件を超えるいいねのほか、
「え、これ剥製やったんか... めちゃめちゃ模型かと思ってた...」
「え~~!!!剥製あるんですか??!絶対見に行かなくちゃ~~」
「これ剥製だったんだ... ラッコに夢中だったわ」
「私も去年初めて鳥羽水族館行った際『ほぇ~イッカクの模型展示されて......剥製............剥製?!?!?!うそだろ?!?!?!』ってなりました」
「今度行く時は見逃さないようにします」
といった声が寄せられている。
ラッコやイルカが人気だけど...
さかま大洋さんによれば、鳥羽水族館のイッカクがはく製だと知ったのは10年ほど前、高校生~大学生ごろだった。
「『え!? こんなところにしれっとめっちゃ貴重な剥製あるじゃん! すごい!』といった感じでした」(さかま大洋さん)
剥製が展示されているのは、鳥羽水族館の「極地の海」エリア。
ラッコやバイカルアザラシ、イロワケイルカなどの人気展示で連日賑わっているのだが、イッカクのはく製については、あまりお客さんに止まって見てもらえてないように思えた、とさかま大洋さん。
「『こんなに貴重な剥製なのに...みんなしっかり見て欲しいな』と感じ、この投稿をした次第です。
自分の投稿で鳥羽水族館を含めた水族館やイッカク、剥製標本について興味を持つ人が増えること、実際に足を運ぶ人が増えることに少しでもお力添えできたのなら動物園水族館博物館大好きオタクとしてこんなに嬉しいことはありません!」(さかま大洋さん)
いつから展示? 水族館に聞く
記者は22日、イッカクのはく製について鳥羽水族館にも話を聞いた。
取材に応じた同館の企画広報室スタッフは、はく製展示の経緯についてこう説明した。
「正確には不明ですが、1986年9月~11月にイッカクの特別展を館内で催しており、その際には展示していました。ただし、これは今の水族館の建物より前の古い水族館時代の話です」
その後しばらく展示は無かったが、1994年の新館オープンをきっかけに再展示された。
「1994年に今ある水族館の建物が全館オープンになり、その際に『極地の海』のゾーンということで、鳥羽水族館が撮影したイッカクの映像と合わせて剥製も展示することになりました」(同スタッフ)
なお、鳥羽水族館以外でもイッカクのはく製を展示している水族館があるかどうかについては、「当館ではわかりかねます」。編集部でも調べてみたところ、兵庫県豊岡市の城崎マリンワールドには「イッカクの牙」の実物が、大阪海遊館にはイッカクのレプリカが展示されているようだが、はく製についての情報は見つからなかった。
う~ん、鳥羽水族館の展示、やっぱりもの凄く貴重なものらしい......。
さかま大洋さんの投稿をきっかけにイッカクのはく製が大きな注目を浴びたことについて、同スタッフは
「生きものだけでなく展示している剥製にも関心を持っていただき、嬉しく思います。是非、ご来館お待ちしております」
とコメント。鳥羽水族館に行ったら、この貴重な展示を目に焼き付けるのをお忘れなく!
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