ポップコーンをつまみながら、映画館でじっくり映画を観る、というのは、かけがえのない楽しみ方だ。塩味、キャラメル味という定番もいいが......秋田市ではこんな選択肢もあるらしい。

2026年1月18日、秋田県出身の女優・吉井 優花子さんがXアカウント(@mokoopy)で紹介したのは、映画館のフードメニューの一部。

ポップコーンのフレーバーの一番最後に「いぶりがっこ」と書かれている。

「いぶりがっこ」といえば、秋田県の名産品。大根を燻製にしてから、米ぬかに漬け込んだもの。なんともクセになりそうな独特の香りと味が人気の漬物だが......。いぶりがっこ味のポップコーン?

「秋田県の映画館にはね、『いぶりがっこ味のポップコーン』 があるんですよ」

という吉井 優花子さんの呟きには、1万7000件を超える「いいね」(2月3日)のほか、こんな声が寄せられている。

「秋田で映画を見たくなる」
「これを食べるために、秋田に行きたいっっっ」
「日本酒が進みそうなポップコーン初めて見たwww」
「これは出来たてよりも、落ち着いた頃に食べるとめっちゃうまい。キャラメルも買って、甘いしょっぱいを繰り返すと無限に食べれる」
「えー!どういう形でいぶりがっこが入っているんだろう。あまじょっぱくて発酵しててスモーキーないぶりがっことキャラメルの香ばしさのコラボは想像がつかない」

ポップコーンと「いぶりがっこ」のマッチング? いったいどんな味なのか? どういったきっかけで生まれたのか? 投稿者吉井 優花子さんと、「いぶりがっこ味のポップコーン」を提供する、秋田駅直結の映画館「AL☆VEシアター」に詳しい話を聞いた。

スモーキーな香りとしょっぱさに夢中!

「さすが秋田」としか言えねえ 映画館売店の〝衝撃的メニュー〟...の画像はこちら >>

投稿者・吉井 優花子さんがいぶりがっこポップコーンと初めて出会ったのは、1年前の年末年始の帰省の際、自身が出演した映画『踊る大捜査線』を観ようと秋田駅東口にあるALVEシアターに行ったときだった。そのおいしさが忘れられず、今回の年末年始の帰省の際にも購入したという。

「燻した香りと味、ほどよいしょっぱさがハマってしまいます笑」「こんなにスモーキーなポップコーンは他にないなあと感じてます!」と、吉井さんは語る。

「ぜひ、いぶりがっこ好きな方・ポップコーン好きな方に食べていただきたいです」(吉井 優花子さん)

次に、映画館「AL☆VEシアター」を運営する秋田新都心ビルの担当者に、開発のきっかけについて話を聞いた。

「シアターオープン準備をしていた当時、社内の若手メンバーを中心に、オープニングを盛り上げるための企画を検討していました。その中で『地域に根ざした映画館にしたい』という思いを込め、映画館フードの定番であるポップコーンに秋田の伝統食『いぶりがっこ』を掛け合わせたら面白いのでは、という発想がきっかけです」(秋田新都心ビル担当者)

お土産感覚でテイクアウトも

専用のいぶりがっこのフレーバーを普通のポップコーンにふりかけて、カシャカシャまぜて仕上げるという。

「袋を開けた瞬間から広がる燻製の香りと噛むほどに感じられる独特の風味が特徴です。いぶりがっこ特有の燻製の香りと風味を大切にしつつ、映画館で手軽に楽しめる味を目指して、試作と試食を重ね完成しました」

「いぶりがっこ味ポップコーン」には根強い固定ファンやリピーターが多い。「一度食べてクセになった」「他では食べられない味」と、地元客はもちろん、県外から訪れた人からも選ばれるそうだ。

2021年には、同館が「AL☆VEシアター supported by 109シネマズ」として再オープンする記念として、提携する全国の109シネマズ系列店で販売。売り切れ続出になるなど反響を呼んだという。現在販売しているのは秋田だけ。食べたい人は、秋田へどうぞ。

Xで注目を浴びたことに対しては、「いぶりがっこポップコーンは、秋田の食文化を"映画館らしい形"で気軽に味わっていただける商品です。燻製の香ばしさとポップコーンの軽やかさが意外なほど相性が良く、映画のお供としてはもちろん、お土産感覚でテイクアウトされる方もいらっしゃいます」と、担当者はコメント。

映画とは別に、お土産として持ち帰って、秋田の地酒を一杯やりながら味わう、という手もありそうだ。

なんだかやみつきになりそうな気がしないでもない......。

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