ちょっと違和感を覚える注意書きが、X上で注目されている。
2026年4月1日、Xユーザーのオーサキ(@hirobayrock)さんが投稿したのは、黄色い三角コーンに貼られたこんな文章だ。
「にゅうがくしきがあっています」
「ここはとおりません」
すべて平仮名で書かれているところを見ると、小さい子供に向けたメッセージなのかもしれない。
でも......「入学式があっています」とは? 「入学式がやっています」とか「入学式があります」の書き間違え?
投稿者のオーサキさんは、こう呟いている。
「さて、これを標準語ではなく博多弁と認識している福岡人はどのくらいいるのかな」
そう。実はこれ......方言なのだ。
しかも、地元民が標準語だと思いこむほどのものらしい!?
「カタコトとしか思えん」
投稿者・ブラックホール福岡案内人オーサキさんは、日々X上で「福岡ネタ」を発信している。本人に取材したところ、注目を集めた貼り紙は福岡市内の小学校で、4月上旬に発見したものだ。
オーサキさんによると、「にゅうがくしきがあっています」を標準語に変換すると「入学式が行われています」となる。
「あっている」は、何かが「行われている」「開催されている」という意味になるようだ。
この表現に、X上ではこんな声が寄せられている。
「外国人が書いたのかと思いました」
「カタコトとしか思えん」
「これは混乱するわw」
一方で福岡県民と思われるユーザーからは、「何の違和感も感じませんでした」「標準語だと思ってた」など、そもそも方言だと思っていなかったという声も寄せられていた。
調べてみると、西日本新聞社メディアビジネス局が運営するメディア「ファンファン福岡」に掲載されているコラムに、こんな記載があった。
会社の書類に...!?
「大分県出身で全国いくつかのまちに転勤した私が気になる博多の『隠れ方言』は、『あっている』です。答えが『合っている』とかの『あっている』ではありません。『今日は小雨やけど、小学校の運動会はあっている』とか『ペイペイドームで野球があっているから道が混んどる』とかの『あっている』です」(コラム「方言じゃないような博多方言~久留仁譲二の小市民だより~」より引用)
このコラムによると、会社の先輩が公的な文書に「あっている」を使っていたり、新聞の記事で「あっている」を見かけたりすることもあるという。
また、この表現は熊本でも使われているらしい。
熊本県立大学総合管理学部津曲隆研究室のProduce Xが同大学の文学部日本語日本文学科の馬場良二教授に行った方言についてのインタビューによると、「ありよる」という熊本方言が、「あっている」という表現になったもので、熊本の人はこれを方言だと思っていないそう。「学内にまわってくる公式文書にも『あっています』と書かれていることがしばしば」とのこと。
他にも「あっている」を使う地域はあるだろうか? 読者の皆さんの中にいらっしゃったら、ぜひ編集部に教えて欲しい。
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