『網走発遙かなり 改訂完全版』(著:島田 荘司)
日本の本格ミステリーを牽引し続ける島田さんが’80年代に発表した本作は、4つの短編で構成されています。
高級住宅が並ぶ成城の丘の上を観察する老人の驚きの目的。
なかでも「乱歩の幻影」は、島田さん自身の体験から発想されたもので、江戸川乱歩の知られざる秘密に迫った、推理小説ファンなら、おさえておきたい作品です。この「乱歩の幻影」が、映像化されることになりました。
映画『乱歩の幻影』(2024年春公開予定、出演:結城モエ、高橋克典、常盤貴子、監督・プロデュース:秋山純)。島田さんは脚本も手掛けた上に、数年前からオペラを(!)創作されているので映画内の劇中音楽も担当されています。
周到なたくらみが収斂する原作に、新たに書かれた自著解説も是非!
──講談社文庫出版部 里村孝人
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■レビュワー
◎担当編集者
講談社文庫出版部
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■本の紹介
◎網走発遙かなり 改訂完全版
東京郊外の高級住宅が並ぶ丘の上を毎日観察する老人の狙いは何か? また都心のデパートや地下街に出没するピエロの正体は? そして江戸川乱歩の古い写真を持つ老女の素顔とは? 現代の東京に表出した奇妙な出来事はやがて40年前の雪の北海道で起きた惨事の謎解きに結集する。著者が周到に企みをほどこした驚異の野心作を改訂完全版として新装復刊、著者による巻末解説も収録。
- - 主書名:『網走発遙かなり 改訂完全版』
- - 著:島田 荘司
- - ISBN:9784065335437
- - この本の詳細ページ:https://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784065335437