『プライベートバンカー カネ守りと新富裕層』(著:清武 英利)
プライベートバンクとは、富裕層の資産を管理・運用する銀行である。そこで資産家たちのために働く者は、プライベートバンカーと呼ばれる。
日本の資産家たちが海外のプライベートバンクに資産を預ける主な理由は、相続税などの税金対策である。日本の税法には抜け道があり、通り抜けるためには海外に移り住むことも厭わない。プライベートバンカーは、資産家たちのそのような相談にものる。
プライベートバンカーに課せられたノルマは桁違いである。日本から意気揚々と渡ってきた者でも、その厳しさと銀行内部の悪しき慣習に戸惑いと憤りを隠せず日本へ戻ってしまうぐらいだ。我慢を続けて自らの進む道を見いだした者もいれば、大金の持つ魔力に魅せられて過ちを犯した者もいた。国税庁は国内でしか追及できない「内弁慶」と見られているが、次々に対策を立てて海外の資産を掌握しようとしている。けっして黙って見ているわけではない。
本書は、銀行関係者の証言や実際に海外で暮らす成功者たちへの取材を基にまとめられたノンフィクションである。資産がどのようなきっかけで海外に流れ、普段はその実態を知られることがないプライベートバンカーたちがどのような仕事をし、そして国税庁がどのように目を光らせているのかが詳細に描かれている。
◎著者紹介:清武 英利
1950年宮崎県生まれ。
■フライヤー
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レビュアー:山崎裕介
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◎プライベートバンカー カネ守りと新富裕層
大金持ちをタックスヘイブンの国に誘う「カネの傭兵」。
バンカーが実名で明かす衝撃のノンフィクション!
- 『プライベートバンカー カネ守りと新富裕層』
- 著:清武 英利
- ISBN:9784062201995
- この本の詳細ページ:http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062201995