『pray human』(著:崔実)第33回三島由紀夫賞候補作

       

狂気と正気の境目がない世界。自分の内側と外側が溶け合い輪郭があやふやな世界。私とあなたの存在がかすかにズレながら重なる世界。そして、生と死がほとんど同時に存在する世界。想像できるか、その世界を、と小説が問うて来る。精神病棟は世界の縮図であり、拡大図でもある。圧倒的な色と音と声と像に押しつぶされそうになりながら走り抜ける、言葉の渦の中を。この小説は頭で考えることを拒否する。そのまま受け取れ、そう聞こえる。
――精文館書店 中島新町店 久田かおりさん

『ジニのパズル』より、だいぶ間があいたので、2作目が読めて本当に嬉しく思っています。起こった出来事は断片的で、判然としないながら、切実さと瑞々しさ、痛ましさに胸をつかれました。特に石鹸を食べるシーンは忘れられません。人間って何だろうと、『pray human』を読んでから、ずっと思っています。
――梅田蔦屋書店 永山裕美さん

しんどい。なんてしんどいんだと最初読んでいくが、人に傷つけられ、人に癒される。そして自分を愛していく希望の本でした。
――ジュンク堂書店 西宮店 水口真佐美さん

六章の最後の一文を目にしたとき、私は“風と共に去りぬ”のスカーレットの言葉、“そうだ、私にはタラがある、タラへ帰ろう”を思い出したのです! 少しニュアンスが違うかもしれませんが、どんなに生きることが苦しくても、つらくても、心が引き裂かれんばかりに痛くても、一瞬の輝く光のために、私たちは生きる。“神様、私は本当に生きていてよいのでしょうか”何度も何度も心の中で問い質したり、泣きながら叫んだりした。絶望の淵の中で、皆、生きていかねばならない。それでも、一筋の光を待ち望んでしまう、その光こそが、この小説なのです!
――芳林堂書店 高田馬場店 江連聡美さん


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2020年9月18日のライフスタイル記事

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