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『狙われた羊』(著:中村 敦夫)

社の大先輩から「こういう小説があるんだけど……」と手渡されたのが本書でした。深く敬愛する方からのご厚意ですが、何せ30年近く前の単行本ということで、いささか困惑致しました。



30年前、そして現在も再び世間を騒がせている宗教団体があります。この本はカルト教団の洗脳や献金、政治との癒着の実態を描いています。カルト教団の手口を読者に疑似体験させるようなサスペンス的な面白さも出色です。描かれているカルトの本質もその恐怖も古びていません。読後「この本が広く読まれていれば、カルトの被害も減らせたのではないか」と思い、使命感みたいなものが少しだけ湧いてきました。

早速、長楊枝を咥(くわ)えたお姿を想像しながら中村敦夫さんにお電話しました。中村さんは現在82歳ですが、その衰えぬ闘志が電話口からも伝わってきて、緊急文庫化に確信が持てました。「おもしろくてためになる」仕事が少しだけ実践できたような気がしています。

──講談社文庫出版部 K.O


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■レビュワー

◎担当編集者

講談社文庫出版部


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■本の紹介

◎狙われた羊

最近は浮気調査ばかりしている探偵の牛島のもとに、奇妙な依頼が舞い込んできた。
「人さらいはやってもらえるんでしょうか?」
依頼人の息子は、突如連絡を絶ったのだという。どうやら、あやしげな団体に深入りしているらしい。

「厄介な仕事」と踏んだ牛島は当初依頼を断ったが、秘書の坂巻に説得されて調査を開始。

すると、依頼人の息子は、近年様々な問題を起こしているカルト教団に入信していることが判明した──。


  • - 主書名:『狙われた羊』
  • - 著:中村 敦夫
  • - ISBN:9784065298824
  • - この本の詳細ページ:https://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784065298824
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