『キッチン・セラピー』(著:宇野 碧)
はぁ~疲れた。お腹空いたけど何も作る気力が湧かないし、今日もインスタントでいいか……。
森の中にある町田診療所は、訪れる人の「くすり」になる料理を一緒に作るキッチン。決断する力を失い人生に迷う大学院生はカレーを、子育てに自分を奪われて好きだったものを忘れてしまった母親はパフェを、友人とのライフステージの変化に思い悩む女性医師はジビエを……。不思議なオーラをまとう診療所の主・モネに導かれ、思い出のこもった料理を作るうちに、人々は多忙な日常生活で失いかけていた「本当の自分」を取り戻していきます。
作って、食べて、そして生きる。自分のためにごはんを作るささやかな幸せを、どうぞ味わってみてください。
──小説現代編集チーム 落合萌衣
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■レビュワー
◎担当編集者
小説現代編集チーム
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■本の紹介
◎キッチン・セラピー
「どうして私たちは、大切なことから真っ先に忘れるようにできているのだろう」作って、食べて、生きる。森の中にある「町田診療所」。そこは温かくて不思議なキッチンだった。
- - 主書名:『キッチン・セラピー』
- - 著:宇野 碧
- - ISBN:9784065318072
- - この本の詳細ページ:https://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784065318072