『黒い絵』(著:原田 マハ)
近年映像化された『キネマの神様』や『総理の夫』、『旅屋おかえり』などエンタメ作品でめざましい活躍をし、また『楽園のカンヴァス』にはじまる一連のアート小説では第一人者と目される原田マハさん。しかしわれわれが目にしていたのは、マハさんが意図的に見せてきた「陽」の面でした。
さて、ノワール小説、いわゆる「暗黒小説集」の本作品の頭は、「深海魚」と題する女子高生の性愛を描いた短編。そこには、いじめや同性愛などが描かれ、ダークな結末に繫がっていく……。原田マハさんの作品世界が、本書で描かれる「陰」によって初めて立体的に見えるはず。ぜひご覧下さい。
──文芸第二単行本編集チーム 永露竜二
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■レビュワー
◎担当編集者
文芸第二単行本編集チーム
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■本の紹介
◎黒い絵
ついに封印を解かれたのは、著者初の「ノワール小説集」。嗜虐と背徳によって黒く塗りこめられた衝撃作!
- - 主書名:『黒い絵』
- - 著:原田 マハ
- - ISBN:9784065332399
- - この本の詳細ページ:https://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784065332399