同僚たちに仕事を押し付けられながらも我慢して、死んだように生きる弥恵。自分に期待することもなく利用される日々を送る中、高校時代の親友・麻里奈から連絡が。
親友の人生、私の人生
自分の人生を100%自分のためだけに生きるのはまあまあ難しい。自分のためだけに生きようとすると、大抵ちょっと飽きてしまう瞬間に襲われて、糸が切れた凧のようになる。恋愛をしたり、友だちを作ったり、家庭をもったり、誰かと仕事をするのは、自分に過集中せず人生をいい感じに回転させるためのギミックに思える(ギミック扱いしてごめん)。モテない女子が、とある出来事をきっかけに人生を逆転させていく『喪女が一肌脱いだなら』のヒロイン“弥恵”の人生はこんな感じだった。 「予定がある」という同僚たちから仕事を押しつけられ、「予定がない」からひたすら押しつけられっぱなしの弥恵は、今までの人生でモテたことなんて一度もない。いわゆる喪女だ。
モテないというのは、恋人の有無ではなく、他人から粗末に扱われることだと思う。
こんな人生がずっと続くのか、地獄だな……と思っていたら、高校時代の親友・“麻里奈”から連絡がくる。上京して長らく疎遠になっていた彼女が、病気療養のために地元に戻って入院中なのだという。
弥恵は麻里奈の入院する病院に行ってみることに。
苦虫を噛みつぶしたような顔でうつむく弥恵に、麻里奈はこんなことを言い始める。
恋人なんていたことないし、処女で喪女の自分に親友のセフレ探しなんて絶対無理。なのに弥恵は泣けてしょうがない。
麻里奈のセフレ絶対に見つけるから
麻里奈のために一肌脱ぐことを決意した弥恵は、やがてこんな姿に変わる。
こうして弥恵による麻里奈のセフレにふさわしい男探しが始まる。これがめちゃくちゃおもしろい。弥恵の新しい姿と、男たちのいろんな姿がどんどんあらわになる。
美しくなった弥恵を周囲の男たちは放っておかない。手のひら返しをする男を、弥恵は用心深く観察し、グイグイ近づいていく。今もなお処女の弥恵には不慣れで混乱する出来事ばかりだけど麻里奈のためならなんでもできる。
そして麻里奈との再会で自分の人生に火がともったことを弥恵は自覚している。人の人生を生きることは不可能で、誰かが隣にいたとしても、究極には自分のためにしか生きられない。いつ死ぬかわからないなら、思うままに生きてみたい。読み応えのある人生逆転劇だ。
著 : 上野 りゅうじん
レビュアー
花森リド
ライター・コラムニスト。
X(旧twitter):@LidoHanamori
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