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万博で宇宙レースを加速
*イタリアパビリオンにおける宇宙技術の未来
【大阪2025年5月19日ANSA=共同通信JBN】宇宙技術と「新たな宇宙経済」の迅速な進化にとって、常にイノベーションに注目することが必要であり、この分野においてはスタートアップ企業が重要な役割を演じ、競争を刺激する革新的なソリューションを紹介し、創造性と協力に満ちた環境を推進しています。
しかし、投資が必要であり、プーリア州に特化した週に2025年大阪・関西万博のイタリアパビリオンで行われた「The future of space technology(宇宙技術の未来)」と題する技術講演で、その効果がみられました。
この催しでは、宇宙分野のスタートアップ企業の成功支援を目指す公的および民間のイニシアチブが模索され、スタートアップ企業と宇宙技術を後押しする最上の政策について意見が交換されました。
プーリア州の機関であるPuglia Sviluppoの渉外・外国投資責任者、Theresa Mulloy氏は「絶え間ない出資源を見つけ出すことが、スタートアップ企業にとって非常に難しい仕事であることは明白であり、これはまた、しばしば、彼らのビジョンと、自分たちのビジネスモデルについて投資家が抱いている理解との間に不均衡があるからでもあります」と説明しました。
しかし講演では「素晴らしい機会」もまた、強調されました。Mulloy氏は、プーリア州がとりわけ第一段階においてスタートアップ企業支援ツールを自由に使える環境を設け、出資を行っているとして、同州を称賛しました。
ここで重要な立場を担っているのは、プーリア州に拠点を置く宇宙局のビジネスイノベーション・センターとなっている、ブリンディジのEsa Bic (ビジネス・インキュベーション・センター)であり、この組織はイタリアパビリオンでそのコーディネーターのMario Erario氏とともに紹介されました。
Aerospace Technology District (DTA)が獲得した入札に従って、欧州宇宙機関がイタリア南部で推進している唯一の組織である、 DTAによって調整されているビジネスインキュベーターは、宇宙分野におけるスタートアップ企業を支援する一連のサービスやツールを提供しています。
スタートアップ企業向けの支援プログラムは、5万ユーロの返済義務のない助成金や、いろいろな障壁を乗り越えるための技術面および経営面の経験を有する専門家チームによる支援、さらに最先端の研究施設へのアクセスなど、一連の奨励策を提供しています。
また、プーリア州のハイライトの一つはRea Spaceで、同社は名誉あるGold Compass賞を受賞した革新的な宇宙船内で使われる宇宙服を来場者に公開しました。Rea Spaceの最高経営責任者(CEO)兼共同創業者のFlavio Augusto Gentile氏は、宇宙船内の宇宙服について「宇宙船の中で使用される服であり、一方の宇宙船外の宇宙服は宇宙船外で使われるものです」と説明しています。Gentile氏は、紹介された宇宙服は「惑星活動のためにも使用される可能性があり、それ故に、将来の月や火星へのミッションも念頭に置いています」と付け加えました。
Rea Spaceのもう一人の創業者であるIlario Lagravinese氏は、宇宙での中期および長期にわたってのミッションにおいて、宇宙飛行士が微小重力が原因で通常経験する「筋力低下や骨量低下に対応することができる特定の技術によって開発されて」いるため、宇宙船内の宇宙服は特別なものだと説明しています。
シリコンバレーにおける新しいイタリアのイノベーション・センターであるInnovit (イタリア・イノベーション・カルチャー・ハブ)のAlberto Acito所長は、Innovitも「われわれがプーリア州と、世界におけるそのスタートアップ企業を一段と推進する機会を有している」がために紹介されたと説明しました。
Acito氏は「航空宇宙分野に綿密に取り組んでいることによって、機会が特別に私たちに与えられています」と強調し、これは、「Innovitがスタートアップ企業の世界と投資誘致に貢献している6つの垂直分野の1つであり、私たちはこの戦略的な分野でイノベーションを生み出すために、クラスターや企業、さらに大学とともに、プーリア州が提供している素晴らしい機会に明確に焦点を当てています」と述べています。
この催しには、ジェトロのスタートアップ支援事業部アクセラレーションプログラム・チーム副ディレクターの森 彩氏、Spacetide基金のコーポレート・プランニング責任者のFrancois Poncin氏、Space Quarters(スペースクオーターズ)の最高経営責任者(CEO)兼創業者の大西 正悟氏、Cislunar technologies(シスルナテクノロジーズ)の最高経営責任者(CEO)兼共同創業者の石亀 一郎氏も出席しました。
世界経済フォーラムの最新見通しによると、宇宙経済は9%の平均年間成長率を伴い、
2023年の6300億ドルから2035年には1兆8000億ドルの価値を生み出すと予測されています。これは通信、測位・航法、地球観測サービスなど、宇宙技術へのアクセスの絶え間ない開発と向上によるものです。プーリア州は既にその準備ができています。
「プーリア州のために欧州連合が共同出資し、PR Puglia FESR - FSE+ 2021-2027の資金による編集イニシアチブ」
ソース:Apulia Region
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