株式会社くもん出版
株式会社くもん出版(代表取締役社長 泉田義則)が2024年2月に刊行した『鳥居きみ子:家族とフィールドワークを進めた人類学者』(竹内紘子・著)が、第71回青少年読書感想文全国コンクール中学校の部に選定されました。鳥居きみ子は、まだ女性の活躍が厳しかった明治から昭和時代を生き抜いた、先駆的な研究者です。
◆人類学者・鳥居きみ子を初めて伝える力作
鳥居きみ子の夫、鳥居龍蔵は「知の巨人」ともいわれ、明治から昭和時代にかけて活躍した人類学者です。彼の生涯や研究業績を紹介した本はたくさんありますが、きみ子のことを紹介した本は、これまでほとんどありませんでした。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507312976-O5-ghn7Laun】
きみ子は「家族とともに調査・研究する」という形で、女性の活躍が厳しい時代を生き抜いた先駆的な研究者であり、人類学の中でも、昔から伝わる生活・風習・伝説・歌などを調べる民族学を切り拓きました。本書は、そんなきみ子の生涯を丁寧に伝える一冊です。
この本を通して、親子で楽しい夏読書の時間をお過ごしください。
◆親子で楽しめる「課題図書」選定作品
人類学に一生を捧げた夫婦と子どもたちの、夢中で追い求める情熱や後世に残した功績など、読み始めたらやめることができず、最後のページまで一気に読んでしまいました。
自分の考えや信念、やりたいことに打ち込み続ける精神力など、生きていくうえで誰もが見つけたい「夢中になれるモノ」に出逢えたことに、憧れや羨ましさを感じられる一冊でした。(くもん出版読者アンケートより)
大人としては興味深かったです。昭和初期で、女性が活躍するにはまだ難しい時代に、研究者として母として、どのように生きたのか勉強になりました。(くもん出版読者アンケートより)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507312976-O6-29P9r4QU】
(写真提供:徳島県立鳥居龍蔵記念博物館)
◆著者・竹内紘子さんからのメッセージ
研究のため、夫とともにまだ赤ちゃんだった子を連れてモンゴルに行き、その後も家族とともに厳しい自然や戦争の中、冒険と波乱にみちた調査を続けた人類学者・鳥居龍蔵ときみ子。
◆竹内紘子さんプロフィール
1944年生まれ。徳島大学教育学部卒。県立・私立高校国語教師として勤務。著書に、『お遍路ウォーク』『まぶらいの島』(ともに、くもん出版)、『天使の歌声:徳島少年少女合唱団ものがたり』(編集工房ノア)、『おいべっさん』(解放出版社)、『スクールゾーン:こどものための詩集』(らくだ出版)、『天地と:竹内紘子詩集』(近代文芸社)など。
<書誌情報>
書名:鳥居きみ子 家族とフィールドワークを進めた人類学者
著者:竹内紘子
解説:岸積
対象:小学校高学年から
判型・ページ数:四六判・184ページ
本体サイズ:縦19.4×横13.5×厚さ2.0cm
ISBN:9784774333861
NDCコード:913
発売年月:2024年2月
発行:くもん出版
https://shop.kumonshuppan.com/view/item/000000003522
徳島県立鳥居龍蔵記念博物館
https://torii-museum.bunmori.tokushima.jp