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*行動反応を記録する実験

 

【大阪2025年8月4日ANSA=共同通信JBN】行動反応を記録するために仮想現実(VR、バーチャルリアリティー)の活用を発展させることは、EYがローマ・サピエンツァ大学ならびにイタリア技術研究所(IIT、Italian Institute of Technology)と共同開発したプロジェクトおよび研究の目的であり、それが2025年大阪・関西万博のイタリアパビリオンで披露されました。

 

この実験は2つの主要部分で構成され、仮想環境内で実行される2つのタスクが含まれます。


 

目的設定のために必要な最初の質問の後、参加者は他の人物、他のアバターとの距離を適正に調整するよう求められ、最も快適と感じる距離を見つけるまで、どの程度近づけるかを参加者自身に決めてもらいます。

 

2番目の部分は連想ゲームです。参加者はできるだけ早く、多数の単語と画像を分類する必要があります。

 

サピエンツァ大学の認知神経科学教授であるサルバトーレ・マリア・アグリオティ(Salvatore Maria Aglioti)氏は、この実験が調査するのは「他の人々が私たちにどれだけ近づくことを許容するかについてです。つまり、関係性のある人々と近い距離にいることを私たちは許容するという認識に基づく、『プロクセミックス(近接学、対人空間)』という一般的な概念です」と説明しました。

 

アグリオティ氏はさらに、現実の世界では「私たちは自分と似ていると感じる人々が近づくことを許容しています」と述べ、「仮想現実は、実験的に制御された方法で、この種のアプローチを再現することができます」と強調しました。

 

日本に持ち込まれたこのプロジェクトには、IITの研究者であるAlthea Frisanco氏とサピエンツァ大学の研究者Matteo Lisi氏も参加しました。このプロジェクトは、アジア人や白人の人々の身体的特徴を対象としていましたが、一般的には、あらゆる民族グループの反応が調査されています。

 

EYのパートナーで、Almavivaと共にイタリアパビリオンのバーチャル万博を担当したGiuseppe Perrone氏は「私たちは、大阪・関西万博で、イタリアパビリオンのパートナーとして参加できることを大変誇りに思っています」と強調し、「私たちは、このパビリオンが世界中で推進しようとしている、価値によって構成される正しい道を、技術が加速すると考えています」述べました。

 

同氏はさらに、「私たちが行ったことは、一連の技術、仮想現実、拡張現実、そして人工知能と神経科学を一体化する現在の能力を付加することでした」と付け加えました。

 

EYのマネジャーであるIvan Perrone氏もイタリアパビリオンに参加しました。

 

EYは、8月6日午前11時(日本時間)よりイタリアパビリオンで開催されるパネルディスカッション「Beyond reality: understanding interpersonal space in VR at the Italy Pavilion(リアリティーを超えて:イタリアパビリオンにおけるVRの対人空間の理解)でイベントの主役を務めます。


 

ソース:General Commissioner’s Office of Italy for Expo 2025 Osaka

 

 
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