【涼山(中国)8月1日新華社=共同通信JBN】7月11日から8月18日まで、People's Government of Liangshan Yi Autonomous Prefecture(涼山イ族自治州人民政府)が主催するLiangshan Yi Torch Festival 2025(2025年涼山イ族自治州たいまつ祭り)が盛大なファンファーレとともに、涼山イ族自治州の西昌市で開かれています。「東洋のカーニバル」として知られるたいまつ祭りは、涼山イ族自治州全域の17の県と市で開催され、さまざまな色彩豊かで双方向の独特な民族風習やパフォーマンスによって、涼山イ族自治州は一挙に脚光を浴びることになりました。
7月18日の夕方には、24万5000もの人たちが一緒になって涼山イ族自治州たいまつ祭りの赤々とした祭典を目の当たりにしました。西昌市のHangtian通りでは4.8キロにわたって88本のかがり火が一斉に灯され、精緻な衣装で着飾ったイ族の人たちに、あらゆるところから訪れた人たちが加わり、全員が手にしたたいまつに点火しました。夜空は光で飾られ、皆が歌って踊り、笑い声や興奮の様子は申し分のない状態でした。
西昌市民のEbi Amingさんは「私の故郷がこんなに急速に発展し、誰もがここで楽しんでいるのを目にするのはとても素晴らしいことです。全国から訪れた人たちと一緒に踊るのはこの上なく幸せなことです。私たちの伝統文化を宣伝していきたいと思います」と話していました。
たいまつ祭りのエネルギーは、開会式典の後も感動的なまま続きます。独特な優れた地元資源を活用し、涼山イ族自治州のさまざまな地域が時期をずらしながら、布拖県の競馬、昭覚県のイ族民族衣装ファッションショー、伝統的なイ族の結婚式の実演など、関連した活動を交互に展開しています。たいまつ祭り全体の行事は、1カ月間を通して続きます。
踊りの実演や民族風習見学ツアーから、地元の特産農産物の販売や無形文化遺産商品、地元の珍味、イベントやエレメントに至るまで、盛りだくさんな内容で、地元の人たちや、たいまつ祭りに参加するためにやってきた訪問者の双方に、多様で色彩豊かな体験を提供しています。重慶からの訪問者は、初めはたいまつ祭りそのものを体験するだけのつもりでしたが、さらなる記憶や体験によってうれしい驚きがありましたと言っていました。
統計によると、7月11日から7月24日までの間、涼山イ族自治州の17の県と市には、昨年同期に比べて29.19%多い810万7400人が訪れ、観光消費額は昨年同期を20.01%上回る70億4200万元に達しました。
イ族の人たちは中国で6番目に大きな少数民族のグループで、涼山イ族自治州は中国で最大のイ族社会にとっての故郷です。イ族の伝統的な祭りの一つとして、また中国の国家無形文化遺産の一つとして、イ族たいまつ祭りは、人生に対して情熱的で前向きな姿勢、それに簡素でありながら深遠な存在の概念を具体的に表している1000年以上の歴史を持った遺産です。
ソース: The People's Government of Liangshan Yi Autonomous Prefecture