2025年8月28日
公益財団法人 日本漢字能力検定協会
公益財団法人 日本漢字能力検定協会(本部:京都市東山区/代表理事:山崎信夫/以下、当協会)は、全国の私立中学校766校に対し、2025年度中学入試における日本漢字能力検定 (以下、「漢検」)の活用状況を初めて調査しました。その結果、回答があった429校のうち、118校が入試において入学志願者が取得した「漢検」の資格を評価・活用していると回答しました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202508274131-O1-OxLsV9Km】
具体的な活用事例としては、漢検5級(小学校6年生修了程度)以上の取得級に応じて「点数化・点数加算」を行なったり、自己推薦型入試における出願条件の一つを漢検取得としていたり、面接や合否判定時の資料としたりするケースなどがありました。
昨今の私立中学入試においては、大学・高校入試同様、多様な入試方式が設けられる傾向にあります。その中でも特に関西においては、小学校時代の学習成果や積極的な学習姿勢を評価する項目の一つとして、「漢検」が活用されていることが推測されます。
中学入試で 「漢検を活用している」と回答された京都聖母学院中学校・高等学校(京都市伏見区) の学校長 川口恒久先生からは、「何かを身につけようと『こつこつ努力したこと』や『楽しみながら続けられたこと』『それらによるこれからの可能性』等トータルパフォーマンスを評価したいという狙いをもって『自己推薦入試』で活用しています。」とコメントをいただいています。
また、同調査と同時に行った任意回答のアンケートでは、「入試で漢字の問題を出題している」と回答した私立中学校は、全国257校中242校(94.2%)となっており、中学受験において漢字の力を身につけておくことの大切さも明らかとなっています。
中学入試において漢検を活用している私立中学校の一覧は、漢検ホームページにてご確認いただけます。
私立中学入試における漢検活用状況調査 2025年度調査結果
https://www.kanken.or.jp/kanken/investigation/data/kanken_summary2025.pdf
私立中学入試における「漢検」活用状況調査の概要
▼調査・公表の目的
漢検の活用状況についての実態把握および小学生、保護者への進路選択の参考や学習の励みになる情報、保有資格を積極的に活用するための情報の開示。
▼調査時期
2025年2月~3月、2025年6月
(発表日:2025年8月28日)
▼調査対象
全国の私立中学校766校(募集停止を除く)
▼調査方法
調査用紙を発送したうえで、インターネットまたはFAX、電話で回答を取得。
▼調査結果(概要)
回答校数 : 429校(回答率56.0%)
活用校数 : 118校
詳細情報 : https://www.kanken.or.jp/kanken/investigation/data/kanken_summary2025.pdf