■当社米国初の大規模物流施設開発プロジェクト 

2025年9月5日
大和ハウス工業株式会社
代表取締役社長 大友浩嗣
大阪市北区梅田3-3-5

 大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:大友浩嗣)は、米国大手不動産デベロッパーのTrammell Crow Company(トラメルクローカンパニー)と、米国テキサス州ヒューストン南西部において、当社米国初となる大規模物流施設開発プロジェクト「Blue Ridge Commerce Center(ブルーリッジコマースセンター)」(マルチテナント型物流施設(※1)、平屋建て、5棟、敷地面積:371,259㎡、延床面積・賃貸面積:125,471㎡)の開発を進めてきましたが、2025年8月25日(米国時間)に竣工し、同年9月2日(米国時間)に竣工式を執り行いました。

 なお当プロジェクトは、当社の米国現地法人Daiwa House Texas Inc.(ダイワハウステキサス)を通じて行いました。


※1. 複数のテナントが入居できる物流施設のこと。

 

【表】

 

 当社は、米国において戸建住宅事業をはじめ、賃貸住宅事業、マンション事業、商業施設事業、事業施設事業など、日本国内で展開している事業の多角化を加速し、2025年度の売上高は、約7,000億円を計画しています。

 このたび竣工したマルチテナント型物流施設「ブルーリッジコマースセンター」は、テキサス州ヒューストンの南西部に位置し、世界最大規模の医療研究施設である「Texas Medical Center(テキサスメディカルセンター)」から約20km、ヒューストン中心部から約34kmに立地しています。また、ヒューストン内の主要産業道路である環状道路「Beltway 8(ベルトウェイエイト)」に近接することに加え、空路、陸路、海路のいずれの拠点にもアクセスが良い場所に位置。商業および住宅地、周辺市街地への接続にも優れている立地を活かし、ヘルスケアやエネルギーなど多様な産業に対応可能な物流施設です。

 今後当社は、米国をはじめASEANにおいても事業施設の開発を加速します。

 

【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M000427/202509054679/_prw_PT1fl_I706ok6N.png

 

 1.当社米国初となる大規模物流施設開発プロジェクト

 「ブルーリッジコマースセンター」は、約37万㎡の敷地に、5棟の平屋建ての物流施設を開発した、総延床面積約12.5万㎡の当社米国初となる大規模物流施設開発プロジェクトです。

 当プロジェクトは、ヘルスケアや石油・エネルギー、飲食料品、消費財、製造業、物流業などのテナント企業の入居を想定し、開発しました。

 入居テナント企業からの様々なニーズに応えられるよう、両面トラックバースを備えた施設(※2)を開発したことに加え、各区画に事務所を設けました。また敷地内に1,023台分の駐車場を設けるなど、幅広いテナントニーズに対応した物流施設です。あわせて、物流施設だけでなくショールームや店舗など、幅広い用途で活用いただけます。

 環境面では、全5棟において「LEED Certified」(※3)を取得予定で、うち1棟(「ビルディング2」)においては太陽光発電設備の設置と自家消費を行うことで、入居テナント企業の脱炭素化に貢献します。


※2. 一部の物流施設。

※3. 国際的な建築物環境性能評価システムで、7つの評価項目(敷地選定、水資源の保全と節水、エネルギーと大気、材料と資源、室内環境、革新性、地域別重みづけ)の合計点により格付けされる認証のこと。

 

【表】

 

2.人口増加が著しい米国テキサス州ヒューストン郊外の好立地での開発

 テキサス州ヒューストンは、米国における石油・エネルギー産業の最大拠点都市で、世界最大規模の医療研究施設「テキサスメディカルセンター」があるなど、多様な産業や就業機会が多いエリアです。人口は、2010年から2023年までの13年間で約150万人増加し、全米の中でも最も人口が増加している都市の一つです。また本物件が位置するフォートベント郡は全米屈指の人口増加率を誇ります。今後もECや3PLの物流需要も高まることも予想されます。

 また、当プロジェクトの建設地は、ヒューストン中心部から南西に約34kmの場所に位置しています。ヒューストンの主要産業道路である環状道路「Beltway8」から約3.2kmに位置することに加え、取扱貨物量が昨今急増している「ヒューストン港」の一つである「バーバーズ・カット・ターミナル」から約58km、「ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル国際空港」から約67kmと、陸路、海路、空路のいずれの拠点にも容易にアクセスができる場所に位置しています。

 

 

 

【表】

 

■プロジェクト概要

名称  :「Blue Ridge Commerce Center(ブルーリッジコマースセンター)」

所在地 :テキサス州フォートベンド郡ヒューストン都市圏

     マクハードロード・フォートベンドパークウェイ北西部

     Northwest corner of McHard Rd and Fort Bend Parkway, Houston,Fort Bend County, Texas

交通 :ヒューストン中心部から約34 km

    「バーバーズ・カット・ターミナル」から約58km

    「ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル国際空港」から約67km

敷地面積:371,259㎡

総延床・総賃貸面積:125,471㎡(計5棟)

延床面積・賃貸面積/区画数(最大)/バース位置/高さ

 ビルディング 123,875㎡/3/両面/10.97m

 ビルディング 214,643㎡/2/片面/9.75m

 ビルディング 314,299㎡/4/片面/8.53m

 ビルディング 432,613㎡/2/両面/10.97m

 ビルディング 540,041㎡/1/両面/10.97m

構造・階数:鉄筋コンクリート造一部鉄骨造、平屋建て

建物用途:マルチテナント型物流施設

事業主:Blue Ridge Commerce Center West LLC(出資比率非公表)

設計:Seeberger Architecture

施工:E.E. Reed Construction(本体建屋工事)・Linco Construction Co.(公共工事)

着工:2024年8月12日(米国時間)

竣工:2025年8月25日(米国時間)

事業費:非公表

お客さま お問い合わせ先:

 大和ハウス工業株式会社 ビジネス・ソリューション本部

 事業統括部 海外事業推進部 インダストリアルグループ:TEL 03-5214-2205

 

 

● Trammell Crow Company(トラメルクローカンパニー)について

 米国テキサス州ダラスに本社を置く米国大手の不動産デベロッパーで、「Fortune 500」および「S&P500」に選出されている企業であるCBREの完全子会社です。

 1948年の設立以降、約3,000棟、総延床面積6,503 万㎡の不動産開発および取得実績を持ち、2025年6月30日時点で約2.7兆円(※4)に相当する不動産の開発が進行中で、今後、約1.9兆円に相当する不動産開発を予定しています。従業員は約550名、米国および欧州26拠点で事業を展開し、オフィスや物流施設、医療施設、研究所、複合商業施設および集合住宅(子会社High Street Residential社にて展開)など幅広い分野において不動産開発を行っています。

※4. 1米ドル144円で換算。


 

 

 
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