金沢工業大学五十嵐威暢アーカイブ(以下アーカイブ)では、2025年度企画展「ON THE GRID」後期を
令和7年9月22日(月)~令和8年1月18日(日)の期間開催いたします。
2025年度 五十嵐威暢アーカイブ企画展 「ON THE GRID」後期
開催期間:
令和7年9月22日(月)~令和8年1月18日(日)
常設展示「五十嵐威暢-「環境」を求めて」も開催中です。
開催時間:10時~17時
入場無料
場 所:五十嵐威暢アーカイブ 金沢工業大学ライブラリーセンター2F
「ON THE GRID」展示・グラフィックデザイン:熊谷彰博
「ON THE GRID」ヴィジュアル撮影:小川真輝
https://igarashiarchive.jp/
※休館日は五十嵐威暢アーカイブウェブサイトからご確認ください
企画展 「ON THE GRID」後期展示概要
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509195496-O3-kEc2M0P7】
前期(2025年4月28日~8月31日)では、空間に示したグリッドに従って展示を構成しました。格子状のガイドラインに沿って整然と並べられたことで、個性豊かな展示物も、どこか静かで抑制の効いた佇まいを見せていました。一方で、後期ではグリッドと展示物の相互作用を探りながら、展示台や展示物の配置に柔軟な変化を加えています。近づいたり、遠ざかったり、ときにしゃがんでみたり。視点を変えながら展示をさまざまに切り取って見てみましょう。ふとした角度から思いがけない構図や関係性が立ち現れるかもしれません。グリッドの制約を離れ、しなやかに広がる視覚のプレイグラウンドをお楽しみください。
常設展示「五十嵐威暢-「環境」を求めて」
五十嵐威暢は多摩美術大学、 UCLA (カリフォルニア大学ロサンゼルス校)にてグラフィックデザインを学びました。留学直前の 1966 年、五十嵐は松屋銀座で開催されていた「空間から環境へ」展を鑑賞し、大きな衝撃を受けたと言います。五十嵐が芸術家としての原体験に位置付けるこの展覧会は、絵画、彫刻、デザイン、建築から音楽まで、領域を横断した芸術家の集いによって企画されたものでした。作品と鑑賞者が動的に関係づけられる場としての「環境」を模索した彼らはその後、 1970 年の日本万国博覧会でさまざまな実験を繰り広げることになりました。この展覧会から五十嵐が受けた影響は、帰国後すぐに設立した会社の名前、 EDI (Environmental Design International) にも見て取れます。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509195496-O5-cd7XuSSN】
縄文の谷 2005年
五十嵐威暢アーカイブ
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509195496-O7-16Pb9j69】【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509195496-O8-Q4445KQ2】
金沢工業大学は、急速に変化する社会からの要請に応えるべく、これまで取り組んできたSTEM教育に「デザインとアート」を柱とした感性教育を融合すること、そしてその研究の充実と実践を行うことを目指しています。五十嵐威暢アーカイブは、そのための新たな学びの場として2023年にオープンしました。本施設には、彫刻家、デザイナーの五十嵐威暢氏から寄贈された5000点もの作品や資料が収蔵されています。多様なコレクションを活用した独自のプログラムを通じて、学生たちが独自の視点で世界を感受し、創造する力を引き出す活動を推進しています。