採用・研修・D&I・社内コミュニケーション。すべての課題を言語の側面から紐解く、現場発の実践知。


株式会社メルカリのLanguage Education Teamに所属する著者・親松雅代氏による初の書籍『組織文化をつくる言語戦略』が、三修社より2025年9月30日に刊行されます。

 

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509235744-O1-wOEQW42h

 

外国籍社員の比率が全体の約3割、国籍は約55カ国というメルカリ。
多様な言語・文化的背景を持つ人材が協働する企業では、どのように言語教育が設計され、組織文化が築かれているのか。言語教育の専門家であり、企業の人事でもある著者が綴る、メルカリ独自の言語戦略をまとめた一冊です。

 

近年、生成AIの登場により「言葉の壁」は低くなりつつあるといわれています。しかしその先には、これまで言語の問題に隠れて見えにくくなっていた、価値観や考え方のズレといった本質的な課題が顕在化してくることが予想されます。

 

言語の違いによって生じていると考えられていた問題が、実はコミュニケーションそのものの構造に起因するものであったとき、組織はそれにどう向き合うべきなのか。

 

多様な人材が協働する場で、組織のパフォーマンスを左右する「組織文化」をどのように築き、企業として目指す姿に向かっていくのか。

 

AIが進化する時代だからこそ、人と人との「対話」はこれまで以上に重要になり、言語戦略は企業にとって経営課題そのものとなります。

 

本書では、経営戦略と整合する言語教育のカリキュラム設計とその評価、インクルージョンとより良い意思決定のためのコミュニケーション施策、さらには組織開発との連動まで、具体的な実践例とともに紹介しています。

 

 

【書誌情報】

書名『組織文化をつくる言語戦略』

副題 世界中から人材を集めるメルカリはどのように組織を機能させているのか

著者:親松雅代(株式会社メルカリ Language Education Team)

発行日:2025年9月30日

定価:2,240円(税込)

仕様:四六判・並製・240ページ

ISBN:978-4-384-06118-5 C2034

発行:三修社

商品URL:https://www.sanshusha.co.jp/np/isbn/9784384061185/

電子書籍:あり

 

【想定読者】

外国籍社員を抱える企業の人事・研修担当者

CEFRや行動中心アプローチに基づく言語教育に携わっている教育関係者
組織のインクルージョンや異文化理解教育に関心のあるビジネスパーソン

 

【内容構成】

本書は以下の5章構成で、言語教育の専門的知見と経営・人事の視点を融合しながら、多国籍組織における言語戦略の実践を掘り下げています。各章末には第一線の専門家との対談を収録し、多角的な視点から各テーマを展開します。


 

第1章 採用ギャップと日本語教育
外国籍人材の採用後に直面する「ギャップ」をテーマに、研修設計の見直しや運用力を高めるための学習デザインを探る。
対談:来嶋洋美氏(日本語教育専門家)

第2章 社内公用語は解になるか
言語習得プロセスと自社のニーズを踏まえ、「やさしい日本語」と「やさしい英語」を使ったコミュニケーションの合理性を説く。
対談:藤原康弘氏(名城大学教授)

第3章 ユニバーサル言語としての日本語
共通言語として「やさしい日本語」を機能させていくために課題となる母語話者である日本人の言語観を問い直す。

対談:庵功雄氏(一橋大学教授)

第4章 言語教育とD&I
コミュニケーションギャップの本質に迫り、言語教育がインクルージョン施策に果たす役割を問う。
対談:山本志都氏(東海大学教授)

第5章 人材開発と組織開発の両輪で考える言語教育
言語教育を「研修」ではなく「戦略」として捉え、経営施策と結びつける視点を提示する。
対談:中原淳氏(立教大学教授)

 

 
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